(仮訳)Phallus rubrovolvatusに”yellow rot disease”を引き起こす新種の病原菌、Saccharomycopsis phalluaの全ゲノム解析と同定
Yuan, X-X. et al., 2021. Complete Genomic Characterization and Identification of Saccharomycopsis phalluae sp. nov., a Novel Pathogen Causes Yellow Rot Disease on Phallus rubrovolvatus. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/7/9/707 [Accessed October 4, 2021] 【R3-08840】2021/10/4投稿

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3行まとめ

中国貴州省において栽培のPhallus rubrovolvatusに”yellow rot disease”病害を引き起こす酵母の一種を検討し、Saccharomycopsis phalluaeとして新種記載した。
本種の宿主に対する病原性をコッホの原則に基づき確かめ、1分子リアルタイムシーケンシング技術によって本種の全ゲノムの配列を決定した。
Saccharomycopsis属によるきのこの病害は初の報告となった。
中国貴州省畢節市納雍県

(新種)

Saccharomycopsis phalluae FH Tian, XX Yuan & KQ Peng
語源…スッポンタケ属の
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【よく似た種との区別】
Saccharomycopsis oxydans
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり酵母細胞が楕円形~長形ではなく卵状~短円筒状
本種と異なりYPG培地でのコロニー中央部が5日後に赤褐色になるという特徴を欠く
本種と異なり最大生長温度が35°Cではなく28°C
本種と異なり5%塩化ナトリウム添加培地で生育可能
本種とnrLSUの塩基配列が異なる(9/505塩基[1.8%])