2014年12月22日 (仮訳)中国横断山脈産の地衣類相の研究 (6):Canoparmelia属の改訂 Dong, L. et al., 2014, Contributions to the Lichen Flora of the Hengduan Mountains, China (6): Revisional Study of the Genus Canoparmelia (Lichenized Ascomycota, Parmeliacaea). Plant Diversity and Resources. Available at: http://journal.kib.ac.cn/EN/abstract/abstract3373.shtml [Accessed December 19, 2014]. 【R3-01388】2014/12/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省、横断山脈で採集されたCanoparmelia属地衣を検討した。 Parmotrema conformatumの標本が全てC. ecaperataの誤同定であることを示し、中国新産種として報告したほか、C. texanaを報告した。 両種を含めた分子系統解析を行い、中国産の本属菌全種を含む検索表を掲載した。 (中国新産種) Canoparmelia ecaperata (Müll. Arg.) Elix & Hale 【よく似た種との区別】 Canoparmelia amazonica 中国に分布する 裂芽を形成する 本種と異なり主に南半球熱帯に分布する(※論文中の記述は学名の取り違えと思われる) 本種と異なり偽根を欠く 本種と異なり髄層がP-ではなくP+赤色 本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸を含む 本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸およびウスニン酸を含まない Canoparmelia concrescens 形態的に類似している(誤同定のおそれがある) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分布域がアフリカに限られる 本種と異なり地衣体が鮮黄色 本種と異なり皮層にウスニン酸を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Parmotrema conformatum 形態的に類似している(誤同定された例がある) 本種と異なり裂片にシリアを有する 本種と異なりP+赤色 本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸およびプロトセトラル酸を含む Flavoparmelia caperata(キウメノキゴケ) 本種と異なり裂芽ではなく粉芽を形成する 本種と異なり地衣成分の主成分としてプロトセトラル酸を含む ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Canoparmelia texana(タナカウメノキゴケ) 中国雲南省に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり粉芽を形成する 本種と異なり裂芽を形成しない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (雲南省新産種) Canoparmelia texana (Tuck.) Elix & Hale タナカウメノキゴケ 【よく似た種との区別】 Canoparmelia crozalsiana 中国に分布する 粉芽を形成する 本種と異なり髄層がP-ではなくP+黄色 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸およびコンスチクチン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてジバリカト酸を含まない Canoparmelia nairobiensis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Canoparmelia ecaperata 中国雲南省に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり粉芽を形成しない 本種と異なり裂芽を形成する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される