2019年7月1日 (仮訳)Phlegmacium型のHumolentesクレードに含まれる2新種、Cortinarius hildegardiaeおよびC. mariekristinae Brandrud, TE., Schmidt-Stohn, G. & Dima, B. 2019. Cortinarius hildegardiae and C. mariekristinae spp. nov., two new species in the phlegmacioid clade Humolentes (sect. Calochroi s. l.). Sydowia. Available at: http://www.sydowia.at/syd71/11-Sydowia-71_Brandrud.pdf [Accessed July 1, 2019] 【R3-06361】2019/7/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 広義Calochroi節に含まれるCortinarius hildegardiaeおよびC. mariekristinaeの2新種を記載した。 前者は傘、襞、および塊茎縁部の被膜が初め淡い帯緑黄色で、柄および肉が白色であることなどで特徴づけられた。 後者は傘、襞、および塊茎縁部の被膜が初め帯緑黄色で、柄頂部に帯青淡紫色の斑点を生じ、担子胞子が大型であることなどで特徴づけられた。 Germany, Mecklenburg-Vorpommern, Plauer See (新種) Cortinarius hildegardiae Schmidt-Stohn, Brandrud & Dima 語源…著者の妻、Hildegard Badekow-Schmidt-Stohn氏に献名 【よく似た種との区別】 Cortinarius humolens 同所的に生じることがある 担子胞子の形態が非常に類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり幼時傘の縁部がレモン色~帯緑黄色ではなく帯灰緑色~帯灰オリーブ色 本種と異なり幼時柄の塊茎縁部がレモン色~帯緑黄色ではなく帯灰緑色~帯灰オリーブ色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius osloensis ハンガリーに分布する 石灰質土壌に生じる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりノルウェーにおける分布が知られている 本種と異なりブナ属、コナラ属、モミ属植物などと関係を持つという特徴を欠く 本種ほど幼時傘の縁部が鮮やかな帯緑黄色でない 本種ほど傘が老成あるいは露出した際に暗褐色に変色しない 本種ほど幼時柄の塊茎縁部が鮮やかな帯緑黄色でない 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius mariekristinae ドイツに分布する 肉眼的形態がしばしば識別困難なほど類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりノルウェーにおける分布が知られている 本種と異なりフランス、イタリア、スペイン、ハンガリー、スイスにおける分布が知られていない 本種ほど傘(縁部)が幼時帯緑黄色でない 本種ほど傘が酸化反応で褐色を帯びない 本種より傘頂部が青色を帯びるか帯青色の斑点を生じる頻度が高い 本種より担子胞子のサイズがずっと大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius lavandulochlorus ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり襞が幼時いくぶん淡紫色を帯びる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius citrinus 形態的に類似している(混同のおそれがある) 傘が帯緑黄色 襞が帯緑黄色 被膜が帯緑黄色 本種より子実体が通常鮮やかな色である 本種と異なり子実体がKOH陰性ではなく通常いくぶん帯赤色の反応を呈する 本種と異なり肉が白色ではなく(部分的に)黄色色素を含む 本種と異なり菌糸体がKOH陰性ではなく通常いくぶん帯赤色の反応を呈する Cortinarius splendens 形態的に類似している(混同のおそれがある) 傘が帯緑黄色 襞が帯緑黄色 被膜が帯緑黄色 本種より子実体が通常鮮やかな色である 本種と異なり子実体がKOH陰性ではなく通常いくぶん帯赤色の反応を呈する 本種と異なり肉が白色ではなく(部分的に)黄色色素を含む 本種と異なり菌糸体がKOH陰性ではなく通常いくぶん帯赤色の反応を呈する Norway, Oslo, Malmøya (新種) Cortinarius mariekristinae Brandrud & Dima 語源…Marie Kristine Brandrud(著者の娘)に献名 【よく似た種との区別】 Cortinarius hildegardiae ドイツに分布する 肉眼的形態がしばしば識別困難なほど類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりノルウェーにおける分布が知られていない 本種と異なりフランス、イタリア、スペイン、ハンガリー、スイスにおける分布が知られている 本種より傘(縁部)が幼時帯緑黄色である 本種より傘が酸化反応で褐色を帯びる 本種より傘頂部が青色を帯びるか帯青色の斑点を生じる頻度が低い 本種より担子胞子のサイズがずっと小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius humolens ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と生息環境が異なる 本種と異なり傘縁部が幼時帯緑黄色という特徴を欠く 本種と異なり被膜が幼時帯緑黄色という特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズがずっと小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius osloensis 同所的に生じることがある(ノルウェー) 肉眼的形態が非常に類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種ほど幼時傘縁部が鮮やかな帯緑黄色でない 本種ほど幼時被膜が鮮やかな帯緑黄色でない 本種と異なり柄頂部がしばしば帯青淡紫色という特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cortinarius caesiocortinatus 同所的に生じることがある(ノルウェー) 柄表面のクモの巣膜の名残に豊富に胞子の粉を伴う 本種と異なり襞が黄色を帯びることがない 本種と異なり担子胞子がいくぶん類球形