2024年9月14日 (仮訳)Cortinarius steglichii:チリからの分類学的・化学的新知見 Lam, YTH. et al. 2024. Cortinarius steglichii: a taxonomical and chemical novelty from Chile. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-024-01983-z [Accessed September 14, 2024] 【R3-12069】2024/9/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チリ、ビオビオ州の混交林で採集された菌を検討し、Cortinarius steglichiiとして新種記載した。 本種はナンキョクブナ属樹下に発生し、KOHで鮮紫色に呈色し、分子系統解析ではC. dulciolensグループの系統に含まれた。 本種は抗菌・抗腫瘍活性を有する新規のジテルペン類「ステグリコン」を含んでいた。 Chile, Región del Biobío, Provincia de Arauco, Curanilahue, Cordillera de Nahuelbuta, Trongol Alto (新種) Cortinarius steglichii N. Arnold, Palfner, Peintner, Huymann 語源…Wolfgang Steglich氏に献名 【よく似た種との区別】 Cortinarius sinapicolor 子実体の色が類似している 子実体の形状が類似している 本種と異なりチリではなくニュージーランド、オーストラリアなどに分布する 本種と異なりナンキョクブナ属ではなくギョリュウバイ属、ユーカリ属、モクマオウ属の森林に生息する 本種と異なり襞縁部に明黄色のシスチジアの束を有する 本種と異なり柄頂部に明黄色のシスチジアの束を有する 本種と異なり子実体がKOHで明瞭な暗紫色の呈色反応を示す