2022年1月7日 (仮訳)中国青康蔵高原産の微小菌の新属、Crassoascomaの解明 Liu, Z-P. et al., 2022. Crassoascoma gen. nov. (Lentitheciaceae, Pleosporales): Unrevealing Microfungi from the Qinghai-Tibet Plateau in China. Diversity. Available at: https://www.mdpi.com/1424-2818/14/1/15 [Accessed January 7, 2022] 【R3-09126】2022/1/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国青海省および甘粛省においてキジムシロ属植物の枝に生じた菌を検討し、新属新種Crassoascoma potentillaeとして記載した。 本種は子嚢果が黒色球形厚壁で、子嚢胞子が無色紡錘形で1隔壁を有し、全体が粘液質の鞘に包まれることなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でLentithecium属およびHalobyssothecium属に近縁で、有性世代の形態がやや類似していたが、生息環境や子嚢胞子の形態などで区別された。 中国青海省黄南チベット族自治州沢庫県麦秀鎮 省道S203 (新種) Crassoascoma potentillae Z.P. Liu, S.N. Zhang & Jian K. Liu 語源…(属名)厚い子嚢果(子嚢果の壁厚から)/(種小名)キジムシロ属の 【よく似た種との区別】 Lentithecium spp. 腐生菌である 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子に鞘を有することがある nrSSU+ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり陸生ではなく水生菌である 本種と異なり子嚢果が表在性ではなく通常半埋生である 本種と異なり子嚢果が厚壁ではなく薄壁 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色または帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子に鞘を欠くことがある nrSSU+ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Halobyssothecium spp. 子嚢果が表在性 子嚢果が黒色 子嚢果が厚壁 nrSSU+ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり陸生ではなく海生菌である 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく多色 本種と異なり子嚢胞子に鞘を有するのではなく欠く nrSSU+ITS+nrLSU+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される