2022年4月4日 (仮訳)火山起源の酸性水生環境から分離された酸性岩石排水エコクレードの担子菌酵母の新種、Cryptococcus agrionensis Russo, G. et al., 2010. Cryptococcus agrionensis sp. nov., a basidiomycetous yeast of the acidic rock drainage ecoclade, isolated from an acidic aquatic environment of volcanic origin. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijs.0.012534-0 [Accessed April 4, 2022] 【R3-09386】2022/4/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ アルゼンチンにおいて酸性の河川の地下水から分離された酵母の一種を検討し、Cryptococcus agrionensisとして新種記載した。 本種は分子系統解析において、従来ポルトガルから記載された3種からなっていた酸性岩石排水エコクレードに含まれた。 本種と同クレード3種との生理・生化学的形質の比較表を掲載した。 River Agrio, Argentina (新種) Cryptococcus agrionensis Russo, Libkind, J.P. Samp. & van Broock 語源…アグリオ(川)産の 【よく似た種との区別】 Cryptococcus ibericus 酸性環境に生息する D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ酸性岩石排水エコクレードに含まれる) 本種と異なりアルゼンチンではなくポルトガルなどに分布する 本種と異なりD-グルコサミン、スクロースを資化可能 本種と異なりL-ソルボース、D-リボース、D-アラビノース、リビトール、ガラクチトール、DL-乳酸、硝酸カリウム、亜硝酸ナトリウム、カダベリンを資化不能 本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能 本種と異なり35°Cで生育可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cryptococcus aciditolerans 酸性環境に生息する 35°Cで生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ酸性岩石排水エコクレードに含まれる) 本種と異なりアルゼンチンではなくポルトガルなどに分布する 本種と異なりD-グルコサミン、スクロースを資化可能 本種と異なりL-ラムノース、L-ソルボース、D-リボース、DL-乳酸、硝酸カリウム、亜硝酸ナトリウム、カダベリンを資化不能 本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cryptococcus metallitolerans 酸性環境に生息する 35°Cで生育不能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁(同じ酸性岩石排水エコクレードに含まれる) 本種と異なりアルゼンチンではなくポルトガルなどに分布する 本種と異なりD-グルコサミン、スクロースを資化可能 本種と異なりL-ラムノース、メレジトース、D-アラビノース、リビトール、ガラクチトール、DL-乳酸、硝酸カリウム、亜硝酸ナトリウム、カダベリンを資化不能 本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能 D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される