2021年8月24日 (仮訳)免疫力のある個人に疾患を引き起こしたインド産のCunninghamella属新種、Cunninghamella arunalokei Hallur, V. et al., 2021. Cunninghamella arunalokei a New Species of Cunninghamella from India Causing Disease in an Immunocompetent Individual. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/7/8/670 [Accessed August 24, 2021] 【R3-08718】2021/8/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インドにおいて26歳男性に慢性侵襲性鼻眼窩脳ムコール症 (ROCM) を引き起こした病原菌を検討し、Cunninghamella arunalokeiとして新種記載した。 免疫力のある個人からCunninghamella属菌が分離されることはごく稀であり、本症例が4例目であった。 デブリードマンと抗真菌薬治療を実施したが、患者はCOVID-19パンデミックおよび経済的理由から抗真菌薬を服用できず、頭蓋内伸展を伴う複数回の再発により死亡した。 India (新種) Cunninghamella arunalokei V. Hallur, S. Rudramurthy H. Prakash 語源…医真菌学者のArunaloke Chakrabarti氏に献名 【よく似た種との区別】 Cunninghamella bigelovii 形態的に類似している 生長温度が類似している ITS+nrLSU+EF1-α、ITS、nrLSU、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりヒトではなくアッケシソウ属植物などから分離される 本種と異なり病原菌ではなくエンドファイトとして知られている 本種と異なり胞子嚢柄が頂嚢から分枝しないのではなく分枝する 本種より小胞子嚢のサイズが大きい 本種と異なり小胞子嚢が球形ではなく類球形~楕円形 ITS+nrLSU+EF1-α、ITS、nrLSU、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される