(仮訳)北米東部の小川に産した新属新種Cuspidatispora xiphiago
Miller, AN. et al., 2006. Cuspidatispora xiphiago gen. et sp. nov. from an eastern North American creek. Mycoscience. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s10267-006-0296-6 [Accessed June 27, 2022] 【R3-09637】2022/6/27投稿

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3行まとめ

米国イリノイ州の小川において水中に沈めたカエデの材に発生した菌を検討し、新属新種Cuspidatispora xiphiagoとして記載した。
本種は子嚢果の壁の外層が小区画状で中層がメラニン化するという独特の構造を有し、子嚢胞子の頂壁が顕著に伸長することなどで特徴づけられた。
本種は明らかにフンタマカビ目に含まれたが、どの科に属するかは不明とされた。
USA, Illinois, Vermilion County, Jordan Creek

(新種)

Cuspidatispora xiphiago Shearer & Bartolata
語源…(属名)尖った胞子(子嚢胞子の形状から)/(種小名)カジキの(子嚢胞子の形状が類似することから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cercophora macrocarpa
子嚢果にメラニン化した層を含む
本種と異なり子嚢果の中層ではなく外層がメラニン化する
Cercophora areolata
子嚢果の壁が小区画状
nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子嚢胞子基部の細胞が短いのではなく長い
nrLSU+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cercophora californica
子嚢果の壁が小区画状
本種と異なり子嚢胞子基部の細胞が短いのではなく長い
Cercophora coprogena
子嚢果の壁が小区画状
本種と異なり子嚢胞子基部の細胞が短いのではなく長い
Cercophora striata
子嚢果の壁が小区画状
本種と異なり子嚢胞子基部の細胞が短いのではなく長い