2023年5月20日 (仮訳)担子菌酵母の新種、Cystofilobasidium josepaulonis Zhu, H-Y. et al., 2023. Cystofilobasidium josepaulonis sp. nov., a novel basidiomycetous yeast species. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.005865 [Accessed May 20, 2023] 【R3-10620】2023/5/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国山東省の潮間帯において海洋堆積物試料から分離された酵母の一種を検討し、Cystofilobasidium josepaulonisとして新種記載した。 本種はノルウェーの氷、昆虫の腸、ロシアの藻類からも分離されていたことが明らかになった。 本種は担子菌酵母であり、コロニーはピンククリーム色で粘質、培養下でテリオスポアを形成したが、発芽は認められなかった。 中国山東省青島市 (新種) Cystofilobasidium josepaulonis H.Y.Zhu, X.Z.Liu & F.Y.Bai 語源…Jose Paulo Sampaio氏に献名 【よく似た種との区別】 Cystofilobasidium alribaticum ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく地中海地域などに分布する 本種と異なり海洋堆積物ではなく森林土壌などから分離される 本種と異なりマルトース、クエン酸を資化不能 本種と異なり30°Cで生育可能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cystofilobasidium bisporidii 海洋環境に生息する 30°Cで生育不能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメリビオースを資化可能 本種と異なりクエン酸を資化不能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cystofilobasidium capitatum 海洋環境に生息する ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり25°Cで生育不能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cystofilobasidium ferigula ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスクロース、マルトース、ラフィノース、デンプンを資化不能 本種と異なり30°Cで生育可能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cystofilobasidium infirmominiatum 海洋環境に生息する 30°Cで生育不能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cystofilobasidium intermedium ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく地中海地域などに分布する 本種と異なり海洋堆積物ではなく森林土壌などから分離される 本種と異なり30°Cで生育可能 本種と異なりスクロース、D-アラビノース、ラフィノース、デンプン、クエン酸を資化不能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cystofilobasidium lacus-mascardii 30°Cで生育不能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメリビオース、エリトリトールを資化可能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cystofilobasidium macerans 30°Cで生育不能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエリトリトールを資化可能 ITSおよびD1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される