2022年6月4日 (仮訳)分子データにより明らかになったプンクトゥラリア科の新属新種Dendrocorticiopsis orientalis Wei, C-L. et al., 2022. Dendrocorticiopsis orientalis gen. et sp. nov. of the Punctulariaceae (Corticiales, Basidiomycota) revealed by molecular data. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/84562/ [Accessed June 4, 2022] 【R3-09570】2022/6/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 台湾台中市および中国江西省において被子植物の枯幹に見出された菌を検討し、新属新種Dendrocorticiopsis orientalisとして記載した。 本種は子実体が背着生膜質で平滑、担子胞子が卵状~楕円形、樹枝状糸状体が無色、1菌糸型でクランプを有することなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でプンクトゥラリア科クレードに含まれ、形態的に類似するDendrocorticium属菌とは担子器の形態などが異なっていた。 台湾台中市和平区唐麻丹山歩道 (新種) Dendrocorticiopsis orientalis Sheng H. Wu, C.L. Wei & S.H. He 語源…(属名)Dendrocorticium属+のような/(種小名)東洋の 【よく似た種との区別】 Dendrocorticium violaceum 担子胞子のサイズが類似している 本種と異なり中国および台湾ではなくカナダなどに分布する 本種と異なり主に落葉樹に生じる 本種と異なり子実体縁部が密に固着するのではなく外反する 本種より担子器が長い 本種と異なり担子器が類棍棒形~棍棒形ではなく狭棍棒形~管状 Dendrocorticium polygonioides 担子胞子のサイズが類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国および台湾ではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なり子実体が類白色~帯紫色 本種より担子器が長い 本種と異なり担子器が類棍棒形~棍棒形ではなく狭棍棒形~管状 本種と異なり樹枝状糸状体に通常結晶を伴う ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Punctularia spp. ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が背着生ではなく背着生または半背着生 本種と異なり子実層托が平滑ではなく瘤状 本種と異なりシスチジアを有するのではなく欠く 本種と異なり樹枝状糸状体が有色 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Punctulariopsis spp. ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子器が長い 本種より担子胞子が長い 本種と異なりシスチジアをほとんどの場合欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される