(仮訳)中国においてムクロジに葉斑病を引き起こす新種、Diaporthe sapindicola
Si, Y-Z. et al. 2022. Diaporthe sapindicola sp. nov. Causes Leaf Spots of Sapindus mukorossi in China. Plant Disease. Available at: https://apsjournals.apsnet.org/doi/pdf/10.1094/PDIS-04-21-0777-RE [Accessed September 24, 2025] 【R3-13197】2025/9/24投稿

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3行まとめ

中国福建省においてムクロジの葉に斑点病を引き起こした菌を検討し、Diaporthe sapindicolaとして新種記載した。
本種は5遺伝子座に基づく分子系統解析で独自の系統を形成し、近縁種とは分生子柄やα分生子のサイズなどで区別された。
本種の宿主に対する病原性を接種試験により確かめた。
中国福建省三明市

(新種)

Diaporthe sapindicola Y. Z. Si, D. W. Li, & L. H. Zhu
語源…ムクロジ属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Diaporthe biconispora
中国に分布する
同じムクロジを宿主とする
宿主の葉に斑点病を引き起こす
ITS+TEF+TUB+HIS+CALに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりCitrus grandisが宿主として知られている
本種よりα分生子の幅が広い
ITS+TEF+TUB+HIS+CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Diaporthe cinnamomi
中国に分布する
ITS+TEF+TUB+HIS+CALに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりムクロジ属ではなくニッケイ属樹木などを宿主とする
本種より分生子柄が短い
本種よりα分生子が短い
本種と異なりPDA培地でβ分生子を形成しない
本種と異なりPDA培地でγ分生子を形成しない
ITS+TEF+TUB+HIS+CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phomopsis guiyuan
中国に分布する
同じムクロジ科樹木を宿主とする
宿主の葉に生息する
本種と異なりムクロジではなくリュウガンなどを宿主とする
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なりγ分生子を形成しない
Diaporthe litchicola
同じムクロジ科樹木を宿主とする
ITS+TEF+TUB+HIS+CALに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりムクロジではなくライチなどを宿主とする
本種より分生子柄が長い
本種より分生子柄の幅が狭い
本種と異なり分生子柄が分枝しない
本種と異なりγ分生子を形成しない
ITS+TEF+TUB+HIS+CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phomopsis longanae
中国に分布する
同じムクロジ科樹木を宿主とする
宿主の葉に生息する
本種と異なりイタリアにおける分布が知られている
本種と異なりムクロジではなくライチ、リュウガンなどを宿主とする
本種と異なり果実における生息が知られている
本種よりβ分生子のサイズが小さい
本種と異なりγ分生子を形成しない
Phomopsis litchii-chinensis
アジアに分布する
同じムクロジ科樹木を宿主とする
本種と異なり中国ではなくインドなどに分布する
本種よりα分生子のサイズが大きい
本種よりβ分生子のサイズが大きい
本種と異なりγ分生子を形成しない
Phomopsis sapindacearum
同じムクロジ科樹木を宿主とする
宿主の葉に生息する
本種と異なり中国ではなくキューバ、ロシア、ベネズエラなどに分布する
本種と異なりムクロジではなくマモンなどを宿主とする
本種より分生子殻のサイズが小さい
本種より分生子柄の幅が狭い
本種よりα分生子のサイズが大きい
本種と異なりPDA培地でβ分生子を形成しない
本種と異なりPDA培地でγ分生子を形成しない