2014年11月28日 (仮訳)幻覚性を有すると推定されるエクアドル・アマゾン産の地衣化した担子菌の新種、Dictyonema huaorani Schmull, M. et al., 2014. Dictyonema huaorani (Agaricales: Hygrophoraceae), a new lichenized basidiomycete from Amazonian Ecuador with presumed hallucinogenic properties. The Bryologist. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1639/0007-2745-117.4.386 [Accessed November 27, 2014]. 【R3-01322】2014/11/28投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ エクアドルのアマゾン地域で採集された担子菌地衣を検討し、Dictyonema huaoraniとして新種記載した。 本種は密に織り合わさった半円形の地衣体を有し、クランプを欠き、不規則に分枝した菌糸からなる”hyphal sheath”を有することなどで特徴づけられた。 本種が宗教的儀式に用いられるとの報告があるが、Psilocybe cubensisと共通の成分を含むことが示され、確定はできなかったものの幻覚成分を有していることが示唆された。 Ecuador, Napo, Confluence of Quiwado and Tiwaeno Rivers (新種) Dictyonema huaorani Dal-Forno, Schmull, Lücking & Lawrey 語源…フアオラニ族(本種を宗教的儀式に用いることが報告されている先住民族)の 【よく似た種との区別】 Dictyonema ligulatum 地衣体が棚状に生長する 地衣体表面がほぼ平滑 地衣体が非常に密 本種と異なり新熱帯ではなく旧熱帯に分布する 本種と異なりクランプを有する 本種と異なり”hyphal sheath”が不規則に分枝した菌糸からなる単純な形状ではなくパズル状 本種より共生藻のフィラメントの幅が広い Dictyonema interruptum ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dictyonema schenkianum ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dictyonema sericeum 新熱帯に分布する 地衣体が半円形シート状 ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dictyonema irpicinum 地衣体が半円形シート状 本種と異なり新熱帯ではなく旧熱帯に分布する ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cyphellostereum spp. 共生藻のフィラメント周囲に類似の”hyphal sheath”を有する ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される