2017年9月27日 (仮訳)Ascochyta pisiのテレオモルフである新種Didymella pisi Chilvers, MI. et al., 2009. Didymella pisi sp. nov., the teleomorph of Ascochyta pisi. Mycological Research. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0953756208002815 [Accessed September 27, 2017]. 【R3-04430】2017/09/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ エンドウ褐斑病の病原菌であるAscochyta pisiのテレオモルフをDidymella pisiとして新種記載した。 有性世代はin vitroでの培養下で誘導され、接種試験では宿主に病斑を生じた。 PCRによる交配型アッセイおよび交配試験により、本種がヘテロタリックであることを示した。 USA, Washington, Pullman (新種) Didymella pisi M.I. Chilvers, J.D. Rogers & T.L. Peever 語源…エンドウ属の(アナモルフと同様) 【よく似た種との区別】 Ascochyta pinodella 同じエンドウを宿主とする 宿主に”Ascochyta blight”を引き起こす 分生子の隔壁数が0-1 ヘテロタリックである 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種よりも宿主に与える損害が大きい 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子の隔壁数が1で0のものもあるのではなく0で稀に1 本種より子嚢胞子のサイズが大きい RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード1ではなく2に含まれる) Didymella pinodes 同じエンドウを宿主とする 宿主に”Ascochyta blight”を引き起こす 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 分生子の形態が識別できないほど類似している 分生子のサイズの範囲が重なる ヘテロタリックである 本種と異なり中国ではなく米国、アイルランド、アルゼンチンなどに分布する 本種よりも宿主に与える損害が大きい 本種と異なり分生子の隔壁数が1で0のものもあるのではなく1で時に2-3 RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレード1ではなく2に含まれる) Didymella fabae 同じマメ科植物を宿主とする 分生子の形態が識別できないほど類似している 分生子のサイズの範囲が重なる RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) 本種と異なり中国ではなくカナダなどに分布する 本種と異なりエンドウではなくソラマメなどを宿主とする 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なりヘテロタリックではなくホモタリックである 本種と異なり分生子の隔壁数が1で0のものもあるのではなく1で時に2-3 Didymella lentis 同じマメ科植物を宿主とする 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる ヘテロタリックである RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりエンドウではなくレンズマメなどを宿主とする 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子の隔壁数が1で0のものもあるのではなく1で時に複数 RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ascochyta viciae-villosae 同じマメ科植物を宿主とする 分生子のサイズの範囲が重なる ヘテロタリックである RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) 本種と異なりエンドウではなくナヨクサフジなどを宿主とする 本種と異なりテレオモルフが知られていない RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Didymella rabiei 同じマメ科植物を宿主とする 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 分生子のサイズの範囲が重なる ヘテロタリックである RPB2に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) 本種と異なり中国ではなくイランなどに分布する 本種と異なりエンドウではなくヒヨコマメなどを宿主とする 本種と異なり分生子の隔壁数が1で0のものもあるのではなく1 RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phoma koolunga 同じエンドウを宿主とする 宿主に”Ascochyta blight”を引き起こす RPB2およびG3PDに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる[RPB2]) 本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する