2022年4月10日 (仮訳)スペイン産広義Psathyrella属菌 (6):新種、稀産種、および他の種の再検討 Heykoop, M. et al., 2017. El Género Psathyrella (Fr.) Quél. s.l. en España. VI. Especies nuevas o raras y reevaluación de otras. Boletín de la Sociedad Micológica de Madrid. Available at: https://www.researchgate.net/publication/320558298_ESPECIES_NUEVAS_O_RARAS_Y_REEVALUACION_DE_OTRAS [Accessed April 9, 2022] 【R3-09404】2022/4/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スペイン産広義Psathyrella属の18種を検討した。 そのうちCoprinopsis udicolaなど5種をイベリア半島およびスペインにおける新産種として報告した。 各種の記載文、生態写真、顕微鏡写真、ITS系統樹などを掲載した。 (その他掲載種) Coprinopsis submicrospora (Heykoop & G. Moreno) Örstadius & E. Larsson 【よく似た種との区別】 Coprinopsis pannucioides ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が束生する 本種と異なり子実体に白色の被膜を豊富に伴う 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子に明瞭な発芽孔を有する 本種と異なり側シスチジアを有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (イベリア半島、スペイン新産種) Coprinopsis udicola Örstadius & E. Larsson (その他掲載種) Psathyrella ammophila (Léveillé & Durieu) P.D. Orton スナジクズタケ (イベリア半島、スペイン新産種) Psathyrella complutensis Heykoop & G. Moreno 【よく似た種との区別】 Psathyrella effibulata 形態が異なる(おそらく混同されてきた) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が決して束生しない 本種より子実体のサイズが大きい 本種と傘の色が異なる 本種と異なり側シスチジアを有する 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psathyrella purpureobadia スペインに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり傘が帯褐ワイン色 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子がずっと長い 本種と異なり側シスチジアを有する 本種と縁シスチジアの形態が異なる 本種より縁シスチジアが長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Psathyrella corrugis (Persoon) Konrad & Maublanc ナヨタケ 【よく似た種との区別】 Psathyrella microrrhiza スペインに分布する 子実体が中型 襞縁部が赤色を帯びることも帯びないこともある ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表面に明瞭な被膜を伴う 本種と異なり襞実質が褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Psathyrella fatua (Fries) Konrad & Maublanc 【よく似た種との区別】 Psathyrella spadiceogrisea(アシナガイタチタケ) 形態的に非常に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が叢生またはやや叢生でない 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり傘が成熟時淡色という特徴を欠く 本種と異なり側シスチジアが無色でない 本種と異なり側シスチジア頂部に黄褐色の結晶を伴うという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Psathyrella flexispora T.J. Wallace & P.D. Orton 【よく似た種との区別】 Psathyrella pennata(ヤケノヒメイタチタケ) 傘表面に繊維質の被膜を豊富に伴う 本種と異なり焼け跡菌である 本種よりシスチジアが厚壁 Psathyrella fibrillosa 傘表面に繊維質の被膜を豊富に伴う ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり針葉樹と落葉樹の両方の森林に生息する 本種と異なりしばしば木質残渣に生じる 本種よりシスチジアが短い 本種よりシスチジアの壁が黄色である 本種ほどシスチジアが鋭頭でない 本種よりシスチジアがずっと厚壁である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psathyrella impexa スペインに分布する 傘表面に繊維質の被膜を豊富に伴う ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種よりシスチジアがずっと長い 本種と異なりシスチジアの壁が黄色 本種と異なりシスチジアが顕著な厚壁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psathyrella spintrigeroides 傘表面に繊維質の被膜を豊富に伴う (その他掲載種) Psathyrella fusca (J.E. Lange) A. Pearson (その他掲載種) Psathyrella impexa (Romagnesi) Bon 【よく似た種との区別】 Psathyrella flexispora スペインに分布する 傘表面に繊維質の被膜を豊富に伴う ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種よりシスチジアがずっと短い 本種と異なりシスチジアの壁が黄色でない 本種と異なりシスチジアが顕著な厚壁という特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Psathyrella maculata (C.S. Parker) A.H. Smith (その他掲載種) Psathyrella magnispora Heykoop & G. Moreno (その他掲載種) Psathyrella microrrhiza (Lasch) Konrad & Maublanc 【よく似た種との区別】 Psathyrella corrugis(ナヨタケ) スペインに分布する 子実体が中型 襞縁部が赤色を帯びることも帯びないこともある ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表面に明瞭な被膜を伴うという特徴を欠く 本種と異なり襞実質が褐色でない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Psathyrella panaeoloides (Maire) M.M. Moser (その他掲載種) Psathyrella phegophila Romagnesi 【よく似た種との区別】 Psathyrella striatoannulata ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりつばが良好に発達する 本種と異なりつばが膜質 本種と異なり側シスチジアに帯赤褐色の粘質あるいは小粒状の沈着物を伴う 本種と異なり側シスチジア頂部が僅かに厚壁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (イベリア半島、スペイン新産種) Psathyrella potteri A.H. Smith (イベリア半島、スペイン新産種) Psathyrella purpureobadia Arnolds 【よく似た種との区別】 Psathyrella complutensis スペインに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘が帯褐ワイン色でない 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子がずっと短い 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と縁シスチジアの形態が異なる 本種より縁シスチジアが短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Psathyrella vinosofulva 傘が帯ワイン紫色 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり糞生菌でない 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Psathyrella senex (Peck) A.H. Smith (イベリア半島、スペイン新産種) Psathyrella sublatispora Örstadius, S-Å. Hanson & E. Larsson 【よく似た種との区別】 Psathyrella orbitarum 本種より担子胞子の形状が細長い 本種より担子胞子のQ値平均が大きい 本種ほど襞縁部の棍棒形細胞の量が少ない Psathyrella orbicularis 本種と異なり偽根を欠く 本種より担子胞子の形状が細長い 本種より担子胞子のQ値平均が大きい