2019年7月15日 (仮訳)地中海において分離された新属新種、Elbamycella rosea Poli, A. et al., 2019. Elbamycella rosea gen. et sp. nov. (Juncigenaceae, Torpedosporales) isolated from the Mediterranean Sea. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/35522/ [Accessed July 15, 2019] 【R3-06402】2019/7/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 地中海のエルバ島においてPosidonia属海草およびウミウチワ属褐藻から分離された菌を検討し、新属新種Elbamycella roseaとして記載した。 本種は分子系統解析でジュンキゲナ科クレードに含まれ、同科において初めて流木ではなく海中から見出された種となった。 本種とジュンキゲナ科クレードに含まれる各種との形質比較表を掲載した。 Italy, Tuscany, Mediterranean Sea, Elba Island (LI), Ghiaie ISL (新種) Elbamycella rosea A. Poli, E. Bovio, V. Prigione & G.C. Varese 語源…(属名)エルバ(島)+菌/(種小名)ばら色の 【よく似た種との区別】 Marinokulati chaetosa 子嚢果孔口頸部の長さの範囲が重なる 子嚢が棍棒形~円筒形 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が無色 子嚢胞子の隔壁数が3 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じジュンキゲナ科クレードに含まれる) 本種と異なり海草および褐藻ではなく流木から分離される 本種と異なり子嚢果が表在性、破出性、または埋生ではなく埋生~表在性 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢果が帯オリーブ褐色~黒色ではなく暗褐色 本種より子嚢が長い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が円筒形ではなく楕円形~紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の付属糸が極付近ではなく極および赤道面に生じる nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Khaleijomyces marinus 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が無色 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じジュンキゲナ科クレードに含まれる) 本種と異なり海草および褐藻ではなく流木から分離される 本種と異なり子嚢果が表在性、破出性、または埋生ではなく埋生~表在性 本種より子嚢果の長径が大きい 本種と異なり子嚢果が帯オリーブ褐色~黒色ではなく無色~黄橙色~帯赤褐色 本種より子嚢果孔口頸部が長い 本種より子嚢が長い 本種と異なり子嚢が棍棒形~円筒形ではなく舟形~紡錘形 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が円筒形ではなく楕円形~紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が通常3なのではなく1-4 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Juncigena adarca 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が無色 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じジュンキゲナ科クレードに含まれる) 本種と異なり海草および褐藻ではなくイグサ属植物から分離される 本種と異なり子嚢果が表在性、破出性、または埋生ではなく埋生する 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢果孔口頸部のサイズが大きい 本種より子嚢果孔口頸部のサイズが大きい 本種より子嚢が長い 本種より子嚢の幅が狭い 本種と異なり子嚢が棍棒形~円筒形ではなく紡錘形~円筒形 本種と異なり子嚢胞子が円筒形ではなく楕円形~紡錘形 本種と異なり子嚢胞子に付属糸を欠く nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fulvocentrum aegyptiacum 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が無色 子嚢胞子の隔壁数が3 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じジュンキゲナ科クレードに含まれる) 本種と異なり海草および褐藻ではなくマングローブから分離される 本種と異なり子嚢果が表在性、破出性、または埋生ではなく埋生する 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢果が帯オリーブ褐色~黒色ではなく暗褐色 本種より子嚢果孔口頸部の幅が広い 本種より子嚢が長い 本種より子嚢の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が円筒形ではなく楕円形 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fulvocentrum clavatisporum 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が無色 子嚢胞子の隔壁数が3 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じジュンキゲナ科クレードに含まれる) 本種と異なり海草および褐藻ではなくマングローブから分離される 本種と異なり子嚢果が表在性、破出性、または埋生ではなく埋生する 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢果が帯オリーブ褐色~黒色ではなく暗褐色 本種より子嚢果孔口頸部が短い 本種より子嚢が長い 本種より子嚢の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が円筒形ではなく棍棒形 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fulvocentrum rubrum 子嚢が8胞子性 子嚢胞子の隔壁数が通常3 nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じジュンキゲナ科クレードに含まれる) 本種と異なり子嚢果が表在性、破出性、または埋生ではなく埋生~表在性 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢果が帯オリーブ褐色~黒色ではなくオリーブ褐色~暗褐色 本種より子嚢果孔口頸部のサイズが大きい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が棍棒形~円筒形ではなく紡錘形または倒棍棒形 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく無色~微かな杏色 本種と異なり子嚢胞子が円筒形ではなく楕円形~棍棒形 本種と異なり子嚢胞子に付属糸を欠く nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Juncigena fruticosae nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じジュンキゲナ科クレードに含まれる) 本種と異なり海草および褐藻ではなく流木から分離される 本種と異なり有性世代が知られていない nrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される