2024年3月19日 (仮訳)中国江西省産のEntoloma属Nolanea亜属の新種、Entoloma lushanense Wang, J. et al. 2020. Entoloma lushanense (Entolomataceae, Basidiomycota), a new species of Entoloma subgenus Nolanea from Jiangxi Province, China. Phytotaxa. Available at: https://doi.org/10.11646/phytotaxa.464.1.8 [Accessed March 19, 2024] 【R3-11531】2024/3/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国江西省で採集された菌を検討し、Entoloma lushanenseとして新種記載した。 本種は傘が帯褐灰色で鈍い中丘を有し、担子胞子が異径、シスチジアとクランプを欠くことなどで特徴づけられた。 本種を含むNolanea亜属の検索表を掲載した。 中国江西省九江市廬山県廬山 (新種) Entoloma lushanense J. Wang, J.Q. Yan & G.H. Huo 語源…盧山産の 【よく似た種との区別】 Entoloma fernandae 傘が灰褐色 傘が凸形~円錐形 傘に中丘を有し縁部が不規則に波打ち、しばしば放射状に裂ける 傘表面が無毛で弱い吸水性を有し半透明条線をあらわす 襞の間隔が中程度に疎 襞が直生~上生する 柄が同色である 柄表面が平滑で磨かれている 担子器が短い 担子器が4胞子性 シスチジアを欠く 菌糸にクランプを欠く 細胞内色素が褐色である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくフィンランドなどに分布する 本種と異なり傘中央部が僅かに凹むか微かに乳頭突起を有することがある 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり傘表皮が下表皮を伴う平行菌糸被ではなく平行菌糸被から毛状被への遷移型である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma cetratum(オオフタツミウラベニタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子器が2胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma conferendum(ミイノモミウラモドキ) 中国に分布する 担子器が4胞子性 菌糸にクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイギリス、カナダ、スロバキアにおける分布が知られている 本種と異なり傘表面に僅かに吸水性をあらわすのではなく非常に強い吸水性である 本種と異なり柄が円筒形または圧着する 本種と異なり柄表面がしばしば溝状 本種と異なり担子胞子が十字形 本種より傘表皮菌糸の幅が広い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma juncinum 担子器が4胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくフィンランドなどに分布する 本種と異なり担子胞子が異径ではなく等径である 本種より担子胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma nitens ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子が異径ではなく等径である 本種より担子胞子のQ値平均が小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma sericeum(トガクシハルシメジ) 担子器が4胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子が異径ではなく等径である 本種より担子胞子のQ値平均が小さい 本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma liaoningense 本種と異なり担子器が2胞子性 Entoloma strictius 担子器が4胞子性 菌糸にクランプを欠く 本種と異なりシスチジアを欠くのではなく有する 本種と異なり傘表皮が下表皮を伴う平行菌糸被ではなく平行菌糸被から毛状被への遷移型である Entoloma kristiansenii 担子器が4胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 菌糸にクランプを欠く 本種と異なり中国ではなくフィンランドなどに分布する 本種と異なりシスチジアを欠くのではなく有する 本種と異なり傘表皮が下表皮を伴う平行菌糸被ではなく平行菌糸被から毛状被への遷移型である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma clandestinum(コモミウラモドキ) 担子器が4胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくフィンランド、ギリシャなどに分布する 本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma cuspidiferum 担子器が4胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma proterum 担子器が4胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma tibiicystidiatum 担子器が4胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくフィンランドなどに分布する 本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma vernum 担子器が4胞子性 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり菌糸にクランプを欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される