(仮訳)エントライザ門:新たな門が菌類の進化に新見解をもたらす
Bauer, R. et al., 2015. Entorrhizomycota: a new fungal phylum reveals new perspectives on the evolution of Fungi. PLOS ONE. Available at: http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0128183 [Accessed July 29, 2015].
【R3-02055】2015/07/30投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

従来、系統的位置が明らかでなかったEntorrhiza属を検討し、本属に対して新たな門を提唱した。
5遺伝子に基づく分子系統解析の結果、Entorrhiza属は二核菌クレード内部で単系統群を形成し、(1)担子菌+子嚢菌または(2)担子菌の系統と姉妹群をなすことが示された。
前者の仮説はEntorrhiza属の四分子胞子が二核菌における減数胞子嚢の原型である可能性から支持された一方、超微細構造の類似性からは後者の仮説が支持された。

(その他掲載種)

Entorrhiza casparyana (Magnus) Lagerb.
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Entorrhiza aschersoniana
18S+5.8S+28S+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で近縁
18S+5.8S+28S+rpb1+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される