(仮訳)日本産盤菌類(12) : 日本新産種Byssonectria carlcinogenumおよびPhylloscypha phyllogena
Hosoya, T. 2022. Enumeration of Remarkable Japanese Discomycetes (12): Notes on Two Fungi of Pezizales, Byssonectria carlcinogenum New to Japan and Phylloscypha phyllogena. Bulletin of the National Museum of Nature and Science Series B Botany. Avaialble at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/bnmnsbot/48/2/48_39/_pdf [Accessed May 24, 2022] 【R3-09536】2022/5/24投稿

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3行まとめ

Byssonectria carlcinogenumを日本新産種として報告した。
本種は長野県浅間山のシラビソ混交林においてニホンカモシカの糞に発生していた。
また、日本で広範に知られるが科学雑誌に載っていなかったPhylloscypha phyllogenaについて検討し、記載文等を掲載した。

(日本新産種)

Byssonectria cartilaginea (Kanouse & A.H. Smith) Pfister
シロシトネチャワンタケ
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【よく似た種との区別】
Byssonectria terrestris
子実体形成菌糸層の形態が類似している
本種と異なり糞および融雪と関連があるのではなく、動物の排尿跡に関連があり糞における発生が稀である
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり子嚢盤が帯橙色に近いのではなくより暗色である
本種より子実体形成菌糸層が薄い
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種より子嚢胞子のQ値が大きい

(その他掲載種)

Phylloscypha phyllogena (Cooke) Van Vooren
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【よく似た種との区別】
Phylloscypha badia
形態的に類似している(しばしば混同される)
本種と異なり子嚢胞子表面が疣状ではなく網目状