2022年8月7日 (仮訳)Erysiphe aquilegiaeクレードに属するウマノスズクサに発生したうどんこ病菌の新種、Erysiphe ruyongzhengiana Liu, L. et al., 2022. Erysiphe ruyongzhengiana sp. nov., a new powdery mildew species on Aristolochia debilis, belonging to the Erysiphe aquilegiae clade. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/63/4/63_MYC579/_html/-char/ja [Accessed August 7, 2022] 【R3-09761】2022/8/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国の江蘇省および山東省においてウマノスズクサに発生したうどんこ病菌の一種を検討し、Erysiphe ruyongzhengianaとして新種記載した。 本種は分生子柄の脚細胞が基部において直線状または屈曲し、閉子嚢殻に多数の付属糸を有することなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析ではE. aquilegiaeクレードにおいて独自の系統を形成した。 中国江蘇省連雲港経開区朝陽街道 (新種) Erysiphe ruyongzhengiana S. R. Yu & S. Y. Liu 語源…うどんこ病菌の研究者、鄭儒永博士に献名 【よく似た種との区別】 Erysiphe aquilegiae 東アジアに分布する 閉子嚢殻の付属糸数の範囲が重なる 閉子嚢殻あたりの子嚢の数の範囲が重なる 子嚢あたりの子嚢胞子の数の範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じErysiphe aquilegiaeクレードに含まれる) 本種と異なり中国ではなく日本などに分布する 本種と異なりウマノスズクサ科ではなくキンポウゲ科植物などを宿主とする 本種より子嚢の幅が狭い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より分生子柄の脚細胞が短い 本種と異なり分生子柄の脚細胞がしばしば屈曲~波打つのではなく通常直線状 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が広い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Erysiphe macleayae 東アジアに分布する 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり中国ではなく日本、ポーランドなどに分布する 本種と異なりウマノスズクサ科ではなくケシ科植物などを宿主とする 本種より閉子嚢殻の最大サイズが小さい 本種と異なり閉子嚢殻の付属糸数が10-55ではなく5-25 本種と異なり閉子嚢殻あたりの子嚢数が3-8ではなく2-5 本種と異なり子嚢あたりの子嚢胞子数が3-6ではなく(2-)3-4(-5) 本種より分生子柄の脚細胞の最大サイズが大きい 本種より分生子が短い