(仮訳)新種Rhynchosporium loliiと草本を宿主とする他のRhynchosporium属菌の進化的関係
King, KM. et al., 2013. Evolutionary Relationships between Rhynchosporium lolii sp. nov. and Other Rhynchosporium Species on Grasses. PLOS ONE. Available at: http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0072536.g006 [Accessed January 29, 2015].
【R3-01509】2015/01/29投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ドクムギ属植物を宿主とするRhynchosporium属菌の類縁関係を分子系統、形態形質、宿主範囲などの観点から検討した。
イギリスからオオムギとネズミムギの両方に病原性を示すR. communeの分離株を報告したほか、ドクムギ属に対してのみ病原性を示した菌をR. loliiとして新種記載した。
新規の種特異的PCR法により、互いに近縁な5種のRhynchosporium属菌を識別することが可能であった。
UK, Shropshire, Newport

(新種)

Rhynchosporium lolii King, West, Brunner, Dyer & Fitt
語源…ドクムギ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhynchosporium orthosporum
同所的に分布する(ウェールズ)
分生子の幅が類似している(有意差なし)
分生子が真っ直ぐな円筒形
分生子の中央部に隔壁を有する
α-チューブリン+β-チューブリン+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりドクムギ属ではなくカモガヤ属植物を宿主とする
本種より分生子が顕著に短い(有意差あり)
α-チューブリン+β-チューブリン+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
7種のプライマーを用いたRAPD-PCRフィンガープリンティングで区別される
ERIC2/BOXA1RおよびERICF/BOXA1Rによるrep-PCR法で区別される