2024年8月6日 (仮訳)炭化水素に富んだ環境に生息する日和見感染菌の黒色酵母の新種、Exophiala xenobiotica De Hoog, GS. et al. 2006. Exophiala xenobiotica sp. nov., an opportunistic black yeast inhabiting environments rich in hydrocarbons. Antonie van Leeuwenhoek. Available at: https://doi.org/10.1007/s10482-006-9080-z [Accessed August 6, 2024] 【R3-11951】2024/8/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 分子系統解析の結果を基に、Exophiala jeanselmei複合種からE. xenobioticaを独立種と認め、新種記載した。 この種は芳香族炭化水素やアルカンに富む環境から頻繁に分離されており、「クラスター8」の名で知られていた。 本種は温血動物からも分離され、臨床的には軽度の皮膚症状に関連しており、系統的にもヒト病原菌である可能性が示唆された。 San Tome, Anzoategui State, Venezuela (新種) Exophiala xenobiotica de Hoog, J.S. Zeng, Harrak & Deanna A. Sutton 語源…生体異物の(芳香族化合物を含む生息環境から) 【よく似た種との区別】 Exophiala jeanselmei ヒトの病原菌である 形態的に類似している(この種の未熟なコロニーと識別困難) 生理学的に類似している(この種の未熟なコロニーと識別困難) 分生子形成細胞が菌糸の側方に挿入される 分生子形成細胞が紡錘形で末端に単一のアネロ状領域を有し、しばしば不規則なフレア状になる ITS、nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり皮膚感染症ではなく皮下感染症を引き起こす 本種と異なり分生子形成細胞が成熟時匍匐菌糸から直角に生じる 本種と異なり分生子形成細胞が菌体の他の部分より暗色である ITS、nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exophiala oligosperma 形態的に類似している(この種の未熟なコロニーと識別困難) 生理学的に類似している(この種の未熟なコロニーと識別困難) 分生子形成細胞が菌糸の側方に挿入される 分生子形成細胞が紡錘形で末端に単一のアネロ状領域を有し、しばしば不規則なフレア状になる ITS、nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 ITS、nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される