2024年8月14日 (仮訳)タイ北部における岩石生菌類の多様性の探索:ヘルポトリキエラ科の1新属および3新属 Thitla, T. et al. 2023. Exploring diversity of rock-inhabiting fungi from northern Thailand: a new genus and three new species belonging to the family Herpotrichiellaceae. Frontiers in Cellular and Infection Microbiology. Available at: https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fcimb.2023.1252482/full [Accessed August 14, 2024] 【R3-11976】2024/8/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイのスコータイ県およびラムプーン県の森林において岩石生菌類の多様性を調査し、12菌株を分離した。 そこから新属新種Petriomyces obovoidisporusとCladophialophora属の3新種を記載した。 新属Petriomycesは分生子形成様式がシンポジオ型、分生子が無色~ほぼ無色の倒卵形で単細胞であることなどで特徴づけられた。 Thailand, Sukhothai province, Si Satchanalai District (新種) Petriomyces obovoidisporus T. Thitla, J. Kumla & N. Suwannarach 語源…(属名)岩の菌/(種小名)倒卵形の胞子の(分生子の形状から) 【よく似た種との区別】 Atrokylindriopsis setulosa ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩石ではなく材などに発生する 本種と異なり分生子形成様式がシンポジオ型ではなくフィアロ型 本種と異なり分生子が倒卵形でない 本種と異なり分生子に小剛毛を有する ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Exophiala siamensis ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子が倒卵状ではなく類球形 本種と異なり厚壁胞子を形成しないのではなく形成する ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Lamphun province, Mueang Lamphun District, Sribuaban Subdistrict (新種) Cladophialophora rupestricola T. Thitla, J. Kumla & N. Suwannarach 語源…岩石生の 【よく似た種との区別】 Cladophialophora chaetospira 培養性状が類似している ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩石ではなく腐朽したタケなどから分離される 本種より分生子が顕著に長い 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく1-3 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora floridana 培養性状が類似している ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩石ではなく他の菌の菌核などから分離される 本種より分生子柄の幅が狭い 本種より分生子の幅が僅かに狭い ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora sribuabanensis タイに分布する 岩石生菌である ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりPDAおよびMEA培地で可溶性色素を産生するという特徴を欠く 本種と異なり最大生長温度が35°Cではなく30°C ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Lamphun province, Mueang Lamphun District, Sribuaban Subdistrict (新種) Cladophialophora sribuabanensis T. Thitla, N. Suwannarach & S. Lumyong 語源…スリブアバン産の 【よく似た種との区別】 Cladophialophora rupestricola タイに分布する 岩石生菌である ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりPDAおよびMEA培地で可溶性色素を産生する 本種と異なり最大生長温度が30°Cではなく35°C ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora tumbae 岩石生菌である ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが顕著に小さい 本種よりコロニーの生長が速い ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora tumulicola 岩石生菌である ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが小さい 本種よりコロニーの生長が速い ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora nyingchiensis 岩石生菌である ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子に隔壁を欠くのではなく有する 本種よりMEA培地でのコロニーの生長が速い 本種と異なり最小生長温度が15°Cではなく4°Cで生育可能 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora thailandensis タイに分布する 岩石生菌である ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり厚壁胞子を形成しないのではなく形成する 本種よりMEA培地でのコロニーの生長が速い 本種と異なり最大生長温度が30°Cではなく35°C ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora tengchongensis 岩石生菌である ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種よりMEA培地でのコロニーの生長が速い 本種と異なり最小生長温度が15°Cではなく4°Cで生育可能 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Lamphun province, Mueang Lamphun District, Sribuaban Subdistrict (新種) Cladophialophora thailandensis T. Thitla, J. Kumla & N. Suwannarach 語源…タイ産の 【よく似た種との区別】 Cladophialophora sribuabanensis タイに分布する 岩石生菌である ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり厚壁胞子を形成するのではなく形成しない 本種よりMEA培地でのコロニーの生長が遅い 本種と異なり最大生長温度が35°Cではなく30°C ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora eucalypti コロニーがMEA培地で帯緑灰色 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩石ではなくユーカリの葉などから分離される 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora immunda コロニーがMEA培地で帯緑灰色 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩石ではなくヒトなどから分離される 本種より分生子が短い 本種と異なり37°Cで生育可能 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora mycetomatis コロニーがMEA培地で帯緑灰色 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩石ではなくヒトなどから分離される 本種より分生子が短い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり37°Cで生育可能 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora pseudocarrionii コロニーがMEA培地で帯緑灰色 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩石ではなく土壌などから分離される 本種と異なり厚壁胞子を形成するのではなく形成しない 本種と異なり37°Cで生育可能 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora inabaensis ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩石ではなく土壌などから分離される 本種と異なり厚壁胞子を形成するのではなく形成しない 本種と異なり最大生長温度が35°Cではなく37°Cで生育可能 ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cladophialophora lanosa ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり岩石ではなく土壌などから分離される 本種より分生子のサイズが小さい ITS+nrLSU+nrSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される