(仮訳)分子および形態データに基づく南米からのSticta arenosellaS. cellulosaの新記録
Ossowska, EA., Schiefelbein, U. & Kukwa, M. 2024. First records of Sticta arenosella and S. cellulosa from South America based on molecular and morphological data. Plant and Fungal Systematics. Available at: https://doi.org/10.35535/pfsyst-2024-0008 [Accessed July 22, 2024] 【R3-11907】2024/7/22投稿

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3行まとめ

チリからSticta arenosella、ボリビアからS. cellulosaをそれぞれ南米新産種として報告した。
後者ではこれまで報告されていなかった子器が確認された。
両種との同定はITS領域のDNAバーコーディングおよびハプロタイプネットワーク分析により確かめられた。

(南米、チリ新産種)

Sticta arenosella Di Meglio & Goward
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【よく似た種との区別】
Sticta fuliginosa(コウヤクゴケ)
形態的に類似している
本種より地衣体のサイズが大きい
本種と異なり地衣体下面が淡色ではなく白色または淡橙色~褐色
本種と異なり地衣体が分枝しないのではなく裂片が深く切れ込む
本種と異なり地衣体下面に疎らにトメンタを伴うのではなく密な白色~暗褐色のトメンタを伴う
本種と異なり裂芽が分枝しないかするのではなく分枝しない
本種と異なり盃点に乳頭状の膜を有するのではなく膜が乳頭状ではない
Sticta aymara
南米に分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
裂芽を葉央に有する
本種と異なり北米における分布が知られていない
本種と異なり地衣体下面が波打つか脈状
本種と異なり地衣体下面の一次トメンタが葉縁まで密生する
本種と異なり裂芽が基部から盛んに分枝する
Sticta viviana
南米に分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
裂芽を葉央に有する
本種と異なり北米における分布が知られていない
本種と異なり地衣体下面が皺状
本種と異なり地衣体下面のトメンタが縁部を除いて密で厚い
本種と異なり裂芽がカリフラワーのような散房花序状
Sticta sylvatica
形態的に類似している(混同のおそれがある)
裂芽を葉央に有する
裂芽の形態が類似している
本種と異なり地衣体下面が波打つか脈状
本種と異なり地衣体下面の一次トメンタが葉縁まで密生する
本種と異なり裂芽が小粒状~円筒形

(南米、ボリビア新産種)

Sticta cellulosa Kaasalainen
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【よく似た種との区別】
Sticta andina
裂芽の形態が類似している
本種と異なり裂芽が葉縁付近であばた状に発達するという特徴を欠く
本種と異なり裂芽が扁平~背腹性
Sticta weigelii
裂芽の形態が類似している
本種と異なり一次トメンタがスポンジ状
本種と異なり髄層がKで強く黄色に呈色する
Sticta isidiokunthii
裂芽の形態が類似している
本種より地衣体上面が淡色
本種より地衣体下面が淡色
Sticta beauvoisii
裂芽に葉縁を有する
本種と異なり地衣体上面が帯灰褐色
本種より地衣体下面が淡色
本種よりトメンタが淡色
本種と異なり盃点が広い孔を持つ壺形
Sticta emmanueliana
裂芽に葉縁を有する
本種と異なり地衣体上面が帯灰褐色
本種と異なり地衣体下面が中央部で暗色、縁部で淡色
本種と異なりトメンタが帯灰褐色
Sticta hypoglabra
裂芽に葉縁を有する
本種と異なり地衣体上面が淡い帯褐灰色
本種より地衣体下面が淡色
本種よりトメンタが淡色
本種と異なり盃点が広い孔を持つ壺形