2021年5月16日 (仮訳)日本からのPhytophthora hedraiandraによる茎腐病の初報告 Yosilia, R. et al., 2020. First report of stem rot on hydrangea caused by Phytophthora hedraiandra in Japan. Journal of General Plant Pathology. Available at: https://www.readcube.com/articles/10.1007%2Fs10327-020-00948-w [Accessed May 16, 2021] 【R3-08418】2021/5/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 栃木県の温室において発生し、大きな経済的損失をもたらしたアジサイの茎腐病を調査した。 分離された病原菌をPhytophthora hedraiandraと同定した。 接種試験でその病原性を確かめ、日本からアジサイのPhytophthora感染を初めて報告するとともに病名を「アジサイ茎疫病」と命名した。 (その他掲載種) Phytophthora hedraiandra De Cock & Man in ‘t Veld 【よく似た種との区別】 Phytophthora cactorum 遊走子嚢が乳頭状 遊走子嚢の長さ/幅比が同一 遊走子嚢の発芽が間接型 遊走子嚢が早落性 造卵器のサイズの範囲が重なる 造卵器表面が平滑 造精器が主に側着性 ホモタリックである 生育適温が25°C 最大生長温度の範囲が重なる cox1+EF1-α+β-tubに基づく分子系統解析で近縁 本種より遊走子嚢のサイズが小さい 本種と異なり造精器の直下にもつれた菌糸を有する 本種とコロニーの模様が異なる cox1+EF1-α+β-tubに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora pseudotsugae 遊走子嚢が乳頭状 遊走子嚢の発芽が間接型 造卵器のサイズの範囲が重なる 造精器が側着性または時に底着性 ホモタリックである 生育適温が25°C 最大生長温度が30°C cox1+EF1-α+β-tubに基づく分子系統解析で近縁 本種より遊走子嚢のサイズが大きい 本種より遊走子嚢の長さ/幅比が小さい 本種と異なり遊走子嚢が早落性でない cox1+EF1-α+β-tubに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora idaei 遊走子嚢が乳頭状 造卵器のサイズの範囲が重なる 造卵器表面が平滑 造精器が主に側着性 ホモタリックである 生育適温が25°C cox1+EF1-α+β-tubに基づく分子系統解析で近縁 本種より遊走子嚢のサイズが大きい 本種より遊走子嚢の長さ/幅比が大きい 本種と異なり遊走子嚢の発芽が間接型および直接型 本種と異なり遊走子嚢が早落性でない 本種より最大生長温度が低い cox1+EF1-α+β-tubに基づく分子系統解析で明瞭に区別される