2018年3月16日 (仮訳)日本においてPenicillium ulaienseにより引き起こされたカンキツひげかび病の初報告 Tashiro, N., Manabe, K. & Ide, Y., 2012. First report of whisker mold, a postharvest disease on citrus caused by Penicillium ulaiense (in Japan). Journal of General Plant Pathology. Available at: http://link.springer.com/10.1007/s10327-012-0363-0 [Accessed March 16, 2018]. 【R3-04941】2018/3/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 佐賀県においてウンシュウミカンの貯蔵果実にアオカビの発生を認め、Penicillium ulaienseと同定した。 本種は基質上および培養下で分生子柄束を形成する特徴などが同じミカン果実に生じるP. italicumと異なっていた。 本病害の日本からの報告は初であり、髭状の分生子柄束から命名された”whisker mold”の病名に「ひげかび病」の和名を新たに与えた。 (日本新産種) Penicillium ulaiense H.M. Hsieh, H.J. Su & Tzean 【よく似た種との区別】 Penicillium italicum 同じミカン類を宿主とする 宿主の果実に発生する 果実上での病徴が類似している β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりシンネマの形成が知られていない 本種より培養下での生長が速い 本種と生育適温が異なる β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される