2020年10月27日 (仮訳)Fissuroma属はヤシ科植物において高度な多様性を示す:タイ南部産2新種からのエビデンス Konta, S. et al., 2020. Fissuroma (Aigialaceae: Pleosporales) appears to be hyperdiverse on Arecaceae: evidence from two new species from southern Thailand. Acta Botanica Brasilica. Available at: https://www.scielo.br/scielo.php?pid=S0102-33062020000200384&script=sci_arttext [Accessed October 27, 2020] 【R3-07815】2020/10/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイにおいてヤシ科植物に生じたFissuroma arengaeおよびF. wallichiaeの2新種を記載した。 両種はいずれも子嚢が円筒状棍棒形で、子嚢胞子が薄い粘液質の鞘に包まれることなどで特徴づけられた。 分子系統解析によりFissuroma属が単系統群であること、ヤシ科植物において高度に多様化していることなどが示された。 Thailand, Phang-Nga Province (新種) Fissuroma arengae Konta & K.D. Hyde 語源…クロツグ属の 【よく似た種との区別】 Fissuroma maculans アジアに分布する 子嚢果の孔口がスリット状 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数が1 nrLSU+ITS+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子表面が平滑ではなく小疣状 nrLSU+ITS+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Thailand, Krabi Province (新種) Fissuroma wallichiae Konta & K.D. Hyde 語源…Wallichia属の 【よく似た種との区別】 Fissuroma taiwanense アジアに分布する 子嚢果の孔口がスリット状 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数が1 nrLSU+ITS+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく台湾などに分布する 本種と異なりWallichia属ではなくシュクシャ属植物などを宿主とする 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢果の殻壁が暗褐色~黒色でない 本種と異なり子嚢胞子が薄い粘液質の鞘に包まれるのではなく両端に棍棒形の付属糸を有する nrLSU+ITS+nrSSU+tef1-α+rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される