2017年3月22日 (仮訳)オーストラリア南東部産の地衣類の5新種 McCarthy, PM. & Elix, JA., 2016. Five new lichen species (Ascomycota) from south-eastern Australia. Telopea. Available at: http://openjournals.library.usyd.edu.au/index.php/TEL/article/view/10732 [Accessed March 22, 2017]. 【R3-03862】2017/03/22投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリア南東部からEnterographa cretacea、Eugeniella farinosa、E. usnica、Megalaria montana、およびMicarea eucalyptiの5新種を記載した。 また、オーストラリア新産種としてMe. orokonuianaを、ニューサウスウェールズ州新産種としてRimularia campestrisをそれぞれ報告した。 3隔壁の子嚢胞子を有するEugeniella属地衣の検索表を掲載した。 Australia, New South Wales, South Coast, 5 km N of Bermagui, Camel Rock (新種) Enterographa cretacea P.M. McCarthy & Elix 語源…石灰の(地衣体が白色であることから) 【よく似た種との区別】 Enterographa subgelatinosa オーストラリアに分布する 沿岸域に生息する 岩上生地衣である 子嚢胞子の形態が類似している 粉子の形態が類似している 本種と異なりニュージーランドにおける分布が知られている 本種より地衣体の幅が広い 本種と異なり地衣体が白色ではなくクリーム色 本種と異なり地衣体表面が亀裂状~小区画状 本種と異なりPD+黄色 本種と異なり粉子器が橙褐色 Enterographa sipmanii 子器の形態が類似している 子嚢胞子の形態が類似している 本種と異なりオーストラリアではなく新熱帯などに分布する 本種と異なり岩上生ではなく樹皮生である 本種と異なり地衣成分を欠く 本種より粉子が短い 本種より粉子の幅が広い 本種と異なり粉子が屈曲した弓状~S字形ではなく短い桿形 Enterographa hutchinsiae 岩上生地衣である 子器の形態が類似している 本種と異なりオーストラリアではなく北方の温帯域などに分布する 本種と異なり地衣体が白色ではなくオリーブ灰色~暗褐色 本種と異なり地衣成分としてコンフルエンチン酸を含む 本種より粉子が短い 本種より粉子の幅が広い 本種と異なり粉子が屈曲した弓状~S字形ではなく桿形 Australia, Tasmania, 1 km SE of Wiltshire along Bass Highway (新種) Eugeniella farinosa P.M. McCarthy & Elix 語源…粉質の(地衣体の質感から) 【よく似た種との区別】 Eugeniella palleola 常に樹皮生である 子嚢胞子の隔壁数が3 本種と異なりオーストラリアではなく中米などに分布する 本種と異なり地衣体が粉質でない 本種と異なり子器の縁部にウスニン酸ではなくノルスチクチン酸を含む 本種と異なり子実下層が帯赤褐色~暗赤褐色ではなく褐黒色 本種と異なり果殻の縁が子実下層を部分的に包むという特徴を欠く 本種より子嚢胞子が長い Australia, New South Wales, South Coast, Box Cutting Rainforest Walk, off Kianga Forest Drive, Bodalla State Forest, near Narooma (新種) Eugeniella usnica P.M. McCarthy & Elix 語源…ウスニン(酸)の 【よく似た種との区別】 Eugeniella leucocheila 子器の縁部が永続的 子嚢胞子の隔壁数が3 粉子器を欠く 本種と異なりオーストラリアではなく米国南東部および熱帯アフリカなどに分布する 本種と異なり子器の縁部が白色~帯黄色ではなく白色~淡褐色 本種と異なり地衣成分としてウスニン酸、アトラノリン、クロロアトラノリンではなくペルラトリン酸類、ステノスポリン酸、グロメリフェル酸などを含む 本種と異なり子実下層が帯赤褐色~暗赤褐色ではなく暗褐色~帯褐黒色 本種と異なり子実下層の下部組織が無色~淡褐色ではなく暗褐色~帯褐黒色 Eugeniella atrichoides 本種と異なりオーストラリアではなく新熱帯などに分布する 本種と異なり子器の縁部が白色~帯黄色ではなく淡灰色~帯褐灰色 本種より子嚢胞子の幅が狭い Australia, New South Wales, Central Tablelands, Mount Canobolas State Conservation Area, W face of Mt Canobolas, c. 12 km SW of Orange (新種) Megalaria montana P.M. McCarthy & Elix 語源…山の 【よく似た種との区別】 Megalaria brodoana 本種と異なりオーストラリアではなく北米北西部などに分布する 本種と異なり地衣体が青緑色 本種と異なり子実下層が赤褐色 本種と異なり子実下層が赤褐色 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が狭楕円形~長楕円形ではなくほぼ類球形~広楕円形 本種と異なり外被層の内側が赤褐色 Megalaria bryophila オーストラリアに分布する 本種より子嚢胞子が短い Megalaria bengalensis 本種と異なりオーストラリアではなくインドなどに分布する 本種より子嚢胞子が短い Megalaria spodophana 本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドなどに分布する 本種より子嚢胞子が短い Megalaria isidiza 本種と異なりオーストラリアではなく汎熱帯的に分布するとみられる 本種と異なり子嚢がほとんどの場合8胞子性なのではなく1-2胞子性 本種より子嚢胞子のサイズがかなり大きい Megalaria orokonuiana オーストラリアに分布する 地衣体の外観が類似している 子嚢胞子のサイズが類似している 本種と異なりニュージーランドにおける分布が知られている 本種と異なり子実上層が暗灰色~青黒色 本種と異なり子実上層がN+赤色または紫色 本種と異なり子実下層上部が帯赤褐色~暗栗褐色 本種と異なり子実下層上部がN+橙褐色~赤褐色 本種と異なり外被層が外側が無色で内側が帯青黒色 Australia, Australian Capital Territory, Namadgi National Park, Mt Scabby, summit (新種) Micarea eucalypti P.M. McCarthy & Elix 語源…ユーカリ属の 【よく似た種との区別】 Micarea lignaria 子嚢胞子が狭楕円形 本種と異なり地衣成分としてアルゴプシンを含む 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく最大7 Micarea globulosella(タマイボゴケ) 子嚢胞子の形状が類似している 子嚢胞子の隔壁が類似している 本種と異なりオーストラリアではなく北半球などに分布する 本種と異なり子実層上部がK+紫色 本種と異なり子実層上部がC+赤色 本種より小分生子が短い 本種より小分生子の幅が広い Micarea synotheoides 子嚢胞子の形状が類似している 子嚢胞子の隔壁が類似している 本種と異なりオーストラリアではなく北半球などに分布する 本種と異なり子実層上部がK+紫色 本種より小分生子が短い 本種より小分生子の幅が広い (オーストラリア新産種) Megalaria orokonuiana Fryday & A. Knight 【よく似た種との区別】 Megalaria montana オーストラリアに分布する 地衣体の外観が類似している 子嚢胞子のサイズが類似している 本種と異なりニュージーランドにおける分布が知られていない 本種と異なり子実上層が暗灰色~青黒色でない 本種と異なり子実上層がN+赤色または紫色でない 本種と異なり子実下層上部が帯赤褐色~暗栗褐色でない 本種と異なり子実下層上部がN+橙褐色~赤褐色でない 本種と異なり外被層が外側が無色で内側が帯青黒色でない