2025年2月6日 (仮訳)ナミブ砂漠においてフェアリーサークルから分離されたCurvularia属5新種 van Vuuren, N. et al. 2024. Five novel Curvularia species (Pleosporaceae, Pleosporales) isolated from fairy circles in the Namib desert. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-024-01977-x [Accessed February 6, 2025] 【R3-12503】2025/2/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ナミビアにおいてフェアリーサークルとよばれる草が生えない円形のパッチ状領域と、その周辺のStipagrostis ciliataの根圏土壌から分離された菌を検討した。 Curvularia属の13種を同定し、そのうちC. deserticolaなど5新種を記載した。 C. moringaeのイネ科植物と土壌からの分離、C. tribuliとC. rouhaniiのイネ科植物からの分離はいずれも初となった。 Far East region of the Namib desert (新種) Curvularia deserticola van Vuuren, M.J. Wingf., Yilmaz & Visagie 語源…砂漠に生息する 【よく似た種との区別】 Curvularia bannonii ナミビアに分布する 同じStipagrostis ciliataに生息する 分生子のへそが突出しない 分生子の隔壁数が3 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが大きい ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia clavata 同じイネ科植物に生息する 分生子のへそが突出しない 分生子の隔壁数が3 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくTripogon jacquemontiiなどに生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia eleusinicola 同じイネ科植物に生息する 分生子のへそが突出しない 分生子の隔壁数が3 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなくスリランカなどに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくシコクビエなどに生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia elliptiformis 同じイネ科植物に生息する 分生子のへそが突出しない 分生子の隔壁数が3 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなく中国などに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくサトウキビなどに生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia eragrostidis 同じイネ科植物に生息する 分生子のへそが突出しない 分生子の隔壁数が3 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなくインドネシアなどに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくEragrostis chapelieriなどに生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia guangxiensis 同じイネ科植物に生息する 分生子のへそが突出しない 分生子の隔壁数が3 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなく中国などに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくサトウキビなどに生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia sacchari-officinarum 同じイネ科植物に生息する 分生子のへそが突出しない 分生子の隔壁数が3 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなく中国などに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくサトウキビなどに生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mirabib (新種) Curvularia gobabebensis van Vuuren, M.J. Wingf., Yilmaz & Visagie 語源…ゴバベップ(研究訓練センター)産の 【よく似た種との区別】 Curvularia tribuli ナミビアに分布する 同じStipagrostis ciliataに生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカ、ニュージーランドにおける分布が知られている 本種と異なりTribulus terrestris、Setaria glaucaが宿主として知られている 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子の異隔壁数が5ではなく1-4(6) 本種よりPDA培地でのコロニーの生長が遅い 本種と異なりコロニーが帯緑灰色~暗緑色ではなく帯オリーブ灰色~帯オリーブ黒色 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Far East region of the Namib desert (新種) Curvularia maraisii van Vuuren, M.J. Wingf., Yilmaz & Visagie 語源…Eugene Marais博士に献名 【よく似た種との区別】 Curvularia austriaca ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなくオーストリアなどに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくヒトなどから分離される 本種よりPDA培地でのコロニーの生長が速い 本種と異なりコロニーが暗緑色ではなく黄土色~橙色 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia gudauskasii アフリカに分布する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなくタンザニアなどに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくコムギなどに生息する 本種と異なり分生子頂部が暗色ではなく淡色 本種と異なり分生子柄基部が細まるのではなく塊茎状 本種と異なり分生子の異隔壁数がほとんどの場合3なのではなく4 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia harveyi ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくコムギなどに生息する 本種よりPDA培地でのコロニーの生長が遅い 本種と異なりコロニーが暗緑色ではなく灰黒色~帯褐黒色 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia microspora ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなく中国などに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくHippeastrum striatumなどに生息する 本種より分生子のサイズが小さい ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia richardiae ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくRichardia brasiliensisなどに生息する 本種ほど分生子柄頂部が暗色でない 本種と異なり分生子柄基部が細まるのではなく基部細胞がより膨大する 本種と異なりコロニーが暗緑色ではなく灰色~暗い帯灰褐色~ほぼ黒色 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia tanzanica アフリカに分布する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなくタンザニアなどに分布する 本種と異なり分生子が屈曲状ではなく直線状 本種よりPDA培地でのコロニーの生長が遅い 本種と異なりコロニーが暗緑色ではなく暗褐色~黒色 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mirabib (新種) Curvularia namibensis van Vuuren, M.J. Wingf., Yilmaz & Visagie 語源…ナミブ(砂漠)産の 【よく似た種との区別】 Curvularia prasadii ナミビアに分布する 同じStipagrostis ciliataに生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Curvularia warraberensis 同じイネ科植物に生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくDactyloctenium aegyptiumなどに生息する 本種よりPDA培地でのコロニーの生長が遅い ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Far East, Mirabib and Reverse region (新種) Curvularia stipagrostidicola van Vuuren, M.J. Wingf., Yilmaz & Visagie 語源…Stipagrostis属に生息する 【よく似た種との区別】 Curvularia eragrostidicola 同じイネ科植物に生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりナミビアではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりStipagrostis ciliataではなくEragrostis pilosaなどを宿主とする 本種と異なり分生子が頂部に向けて淡色になる 本種よりPDA培地でのコロニーの生長が遅い ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Curvularia moringae P.W. Crous (その他掲載種) Curvularia tribuli Hernández-Restrepo & Y. Marín 【よく似た種との区別】 Curvularia gobabebensis ナミビアに分布する 同じStipagrostis ciliataに生息する ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカ、ニュージーランドにおける分布が知られていない 本種と異なりTribulus terrestris、Setaria glaucaが宿主として知られていない 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子の異隔壁数が1-4(6)ではなく5 本種よりPDA培地でのコロニーの生長が速い 本種と異なりコロニーが帯オリーブ灰色~帯オリーブ黒色ではなく帯緑灰色~暗緑色 ITS+GAPDH+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Curvularia rouhanii M. Mehrabi-Koushki & G. Babaahmadi