2018年7月20日 (仮訳)中国においてHippophae属植物に発生した多孔菌の新種、Fomitiporia rhamnoides Liu, T-Z. et al., 2018. Fomitiporia rhamnoides sp. nov. (Hymenochaetales, Basidiomycota), a new polypore growing on Hippophae from China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/25986/download/pdf/ [Accessed July 20, 2018]. 【R3-05322】2018/7/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国においてHippophae rhamnoidesの生木に発生した多孔菌の一種を検討し、Fomitiporia rhamnoidesとして新種記載した。 本種は子実体が多年生で傘状、孔口面に顕著な光沢を有し、担子胞子が無色球形平滑厚壁、シスチジオールを有することなどで特徴づけられた。 本種は同属他種とは孔口のサイズが小型である点などが異なっていた。 中国河北省張家口市涿鹿県小五台山国家級自然保護区山澗口 (新種) Fomitiporia rhamnoides T.Z. Liu & F. Wu 語源…Hippophae rhamnoidesの 【よく似た種との区別】 Fomitiporia norbulingka 中国に分布する 同じHippophae属植物を宿主とする 子実体の形態が類似している 担子胞子の形態が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より孔口のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomitiporia hippophaëicola 同じHippophae属植物を宿主とする 子実体の形態が類似している 担子胞子の形態が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパなどに分布する 本種より孔口のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomitiporia subhippophaëicola 中国に分布する 同じHippophae属植物を宿主とする 子実体の形態が類似している 担子胞子の形態が類似している ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より孔口のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomes yasudae 被子植物を宿主とする 形態的に類似している(混同のおそれがある) 孔口が小型 本種と異なり中国ではなく日本などに分布する 本種と異なり傘表面に亀裂が生じない 本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい