2023年7月10日 (仮訳)F. pinicola複合種における北米産の2新種、Fomitopsis mounceaeおよびF. schrenkii Haight, J-E. et al., 2019. Fomitopsis mounceae and F. schrenkii– two new species from North America in the F. pinicola complex. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00275514.2018.1564449 [Accessed July 10, 2023] 【R3-10771】2023/7/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 北米からFomitopsis mounceaeおよびF. schrenkiiの2新種を記載した。 これらの種はF. pinicola複合種に含まれたが、当該種はユーラシアにのみ存在し、北米に存在しなかった。 3種はITS配列、地理的分布、および担子胞子のサイズにより容易に識別された。 Canada, Alberta, Yellowhead County, Edson, 12 km E of Edson, rest area on Hwy 16 (新種) Fomitopsis mounceae Haight & Nakasone 語源…カナダの菌類学者、Irene Mounce氏に献名 【よく似た種との区別】 Fomitopsis schrenkii 同所的に分布する(米国) 広葉樹と針葉樹の両方に発生する 傘に帯赤褐色の帯をあらわすことがある 孔口のサイズの範囲が重なる 担子胞子のサイズの範囲が重なる 生長速度がほぼ同一である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より米国ユタ州において高標高に分布する 本種と異なり”receding pore surface”が稀にある 本種と担子胞子のサイズが僅かに異なる 本種と担子胞子の形状が僅かに異なる 本種と異なり培養6週間で綿毛状の球を形成しないのではなく時に形成する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomitopsis ochracea 同所的に分布する(米国) 広葉樹と針葉樹の両方に発生する 孔口のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘に帯赤褐色の帯をあらわすことがない 本種と異なり”receding pore surface”が時にある 本種より担子胞子の平均長が短い 本種より30°Cでの菌糸体の生長が遅い 本種と異なり培養6週間で不規則に厚壁の菌糸を気生または表面のマットに時に形成する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, South Dakota, Custer County, Black Hills, Custer (新種) Fomitopsis schrenkii Haight & Nakasone 語源…森林病理学者のHermann von Schrenk氏に献名 【よく似た種との区別】 Fomitopsis mounceae 同所的に分布する(米国) 広葉樹と針葉樹の両方に発生する 傘に帯赤褐色の帯をあらわすことがある 孔口のサイズの範囲が重なる 担子胞子のサイズの範囲が重なる 生長速度がほぼ同一である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より米国ユタ州において低標高に分布する 本種と異なり”receding pore surface”が稀にあるという特徴を欠く 本種と担子胞子のサイズが僅かに異なる 本種と担子胞子の形状が僅かに異なる 本種と異なり培養6週間で綿毛状の球を時に形成するのではなく形成しない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Fomitopsis ochracea Ryvarden & Stokland 【よく似た種との区別】 Fomitopsis mounceae 同所的に分布する(米国) 広葉樹と針葉樹の両方に発生する 孔口のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘に帯赤褐色の帯をあらわすことがある 本種と異なり”receding pore surface”が時にあるという特徴を欠く 本種より担子胞子の平均長が長い 本種より30°Cでの菌糸体の生長が速い 本種と異なり培養6週間で不規則に厚壁の菌糸を気生または表面のマットに時に形成するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される