(仮訳)形態および系統的形質に基づく中国産のPhyllosticta属4新種
Sui, X-N. et al., 2023. Four new species of Phyllosticta from China based on morphological and phylogenetic characterization. Mycology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/21501203.2023.2225552 [Accessed July 9, 2023] 【R3-10768】2023/7/9投稿

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3行まとめ

中国からPhyllosticta endophyticaP. jiangxiensisP. machili、およびP. xinyuensisの4新種を記載した。
その中でP. machiliはタブノキ属植物を宿主とする初の本属菌として報告された。
各新種は近縁種とは分生子形成細胞や分生子、その付属糸のサイズなどが異なっていた。
中国雲南省昭通市大関県Hekou村

(新種)

Phyllosticta endophytica X.N. Sui & C.L. Hou
語源…エンドファイトの
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【よく似た種との区別】
Phyllosticta abieticola
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくカナダなどに分布する
本種と異なりコウヨウザン属ではなくモミ属植物などを宿主とする
本種より分生子の幅が狭い
本種より分生子頂部の付属糸が長い
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta ligustricola
東アジアに分布する
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく日本などに分布する
本種と異なりコウヨウザン属ではなくイボタノキ属植物などを宿主とする
本種より分生子の幅が狭い
本種より分生子頂部の付属糸が短い
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta telopeae
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりコウヨウザン属ではなくTelopea属植物などを宿主とする
本種より分生子の幅が狭い
本種より分生子頂部の付属糸が長い
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta cryptomeriae
東アジアに分布する
同じコウヨウザンを宿主とする
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく日本などに分布する
本種と異なりスギ属植物が宿主として知られている
本種より分生子が短い
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta cunninghamii
同じコウヨウザンを宿主とする
本種より分生子のサイズが小さい
Phyllosticta concentrica
同じコウヨウザンを宿主とする
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくスペインなどに分布する
本種と異なりキヅタ属植物が宿主として知られている
本種より分生子の幅が狭い
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国江西省長埠林場

(新種)

Phyllosticta jiangxiensis X.N. Sui & C.L. Hou
語源…江西産の
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【よく似た種との区別】
Phyllosticta camelliaecola
本種より分生子のサイズが小さい
Phyllosticta theae
本種より分生子のサイズが小さい
Phyllosticta erratica
本種より分生子が短い
Phyllosticta theacearum
本種より分生子形成細胞が短い
Phyllosticta capitalensis
アジアに分布する
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくインド、ブラジルなどに分布する
本種と異なりツバキ属ではなくマンゴー属、Stanhopea植物などを宿主とする
本種より分生子形成細胞が短い
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国江西省新余市

(新種)

Phyllosticta machili X.N. Sui & C.L. Hou
語源…タブノキ属の
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【よく似た種との区別】
Phyllosticta capitalensis
アジアに分布する
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくインド、ブラジルなどに分布する
本種と異なりタブノキ属ではなくマンゴー属、Stanhopea植物などを宿主とする
本種より分生子形成細胞が短い
本種より分生子形成細胞の幅が広い
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta pterospermi
中国に分布する
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタブノキ属ではなくシマウラジロノキ属植物などを宿主とする
本種より分生子形成細胞が短い
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta ardisiicola
東アジアに分布する
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく日本などに分布する
本種と異なりタブノキ属ではなくヤブコウジ属植物などを宿主とする
本種より分生子形成細胞のサイズが小さい
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta plumbaginicola
形態形質が類似している
本種と異なりタブノキ属植物が宿主でない
本種より分生子頂部の付属糸が短い
中国江西省長埠林場

(新種)

Phyllosticta xinyuensis X.N. Sui & C.L. Hou
語源…新宇産の
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【よく似た種との区別】
Phyllosticta beaumarisii
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりツバキ属植物ではなくMuehlenbeckia adpressaなどを宿主とする
本種より分生子の幅が狭い
ITS+nrLSU+tef1+act+gapdhに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phyllosticta camelliaecola
同じツバキ属植物を宿主とする
本種より分生子のサイズが小さい
Phyllosticta theae
同じツバキ属植物を宿主とする
本種より分生子のサイズが小さい
Phyllosticta theacearum
同じツバキ属植物を宿主とする
本種より分生子のサイズが小さい
Phyllosticta capitalensis
同じツバキ属植物を宿主とする
本種より分生子の幅が狭い
Phyllosticta erratica
同じツバキ属植物を宿主とする
本種より分生子が短い