2024年11月27日 (仮訳)Zygophiala属の4種がリンゴのすす点病を引き起こす Batzer, JC. et al. 2008. Four species of Zygophiala (Schizothyriaceae, Capnodiales) are associated with the sooty blotch and flyspeck complex on apple. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15572536.2008.11832480 [Accessed November 27, 2024] 【R3-12289】2024/11/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Zygophiala属の4種がリンゴのすす点病を引き起こすことを形態形質および分子系統解析の結果から示した。 この病原菌は従来は単一種とされてきたが、複数の近縁種が含まれることが初めて明らかになり、有性世代のSchizothyrium pomiもZ. jamaicensisとは別種であった。 そのうちZ. cryptogama、Z. tardicrescens、Z. wisconsinensisの3種を新種記載した。 USA, Iowa, Iowa Falls (新種) Zygophiala cryptogama Batzer & Crous 語源…隠れた生殖の(有性世代の特徴から) 【よく似た種との区別】 Schizothyrium pomi 米国に分布する 同じリンゴを宿主とする 宿主にすす点病を引き起こす nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より1隔壁分生子が長い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Zygophiala jamaicensis 米国に分布する 同じリンゴを宿主とする 宿主にすす点病を引き起こす nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくジャマイカなどに分布する 本種と異なりバナナが宿主として知られている 本種より分生子の幅が狭い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Iowa, Indianola (新種) Zygophiala tardicrescens Batzer & Crous 語源…遅い生長の(コロニーの生長速度から) 【よく似た種との区別】 Zygophiala wisconsinensis 米国に分布する 同じリンゴを宿主とする 宿主にすす点病を引き起こす 形態的に類似している nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコロニーに大きな汚白色の外縁部を有する 本種よりコロニーの生長が速い 本種と異なり赤色色素を培地中に滲出するという特徴を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される USA, Iowa, Iowa Falls (新種) Zygophiala wisconsinensis Batzer & Crous 語源…ウィスコンシン産の 【よく似た種との区別】 Zygophiala jamaicensis 米国に分布する 同じリンゴを宿主とする 宿主にすす点病を引き起こす nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国ではなくジャマイカなどに分布する 本種と異なりバナナが宿主として知られている 本種よりコロニーの生長が遅い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Zygophiala tardicrescens 米国に分布する 同じリンゴを宿主とする 宿主にすす点病を引き起こす 形態的に類似している nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコロニーに大きな汚白色の外縁部を有するという特徴を欠く 本種よりコロニーの生長が遅い 本種と異なり赤色色素を培地中に滲出する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Zygophiala jamaicensis E.W. Mason