(仮訳)デボン紀前期のライニーチャートから見出された、複数の卵胞子を含む造卵器を形成する、ツユカビ綱と推測される新種Frankbaronia velata
Krings, M. et al., 2013, Frankbaronia velata nov. sp., a putative peronosporomycete oogonium containing multiple oospores from the Lower Devonian Rhynie chert., Zitteliana, Available at: http://www.palmuc.de/bspg/images/pdf/3_krings.pdf [Accessed February 17, 2014].
【R3-00404】2014/02/18投稿

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3行まとめ

デボン紀前期のライニーチャートから、複数の球状物を含む球形~洋梨形の微化石が見出され、ミズカビ目卵菌の造卵器と考えられた。
この化石はFrankbaronia polysporaと類似していたが、形態的に異なっていたことから、F. velataとして新種記載した。
本種は造卵器が顕著な鞘に包まれることや、造卵器の壁に突起を持たない点などを特徴とした。
Rhynie, Aberdeenshire, Scotland

(新種)

Frankbaronia velata
語源…覆われた
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Frankbaronia polyspora
形態的に類似している
造精器や菌糸が観察されていない
本種より典型的にはサイズが小さい
本種と異なり、造卵器が細長くなったり、対になって互いに連結したり、短い鎖状になるパターンがよく見られる
本種と異なり造卵器基部にある襟状、截断状の伸長部が観察されていない
本種と異なり造卵器表面が平滑ではなく、1個~数個の突起を持つ
本種と異なり造卵器を包む顕著な鞘が観察されていない
本種より造卵器あたりの卵胞子の数が少ない