2018年4月11日 (仮訳)新種Fusarium metavorans:頻繁に生じる日和見感染菌「FSSC6」 Al-Hatmi, AMS. et al., 2018. Fusarium metavorans sp. nov.: The frequent opportunist ‘FSSC6’. Medical Mycology. Available at: https://academic.oup.com/mmy/article-abstract/56/suppl_1/144/4925970 [Accessed April 11, 2018]. 【R3-05023】2018/4/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 「FSSC6(Fusarium solani複合種第6系統)」として広く知られてきた菌をFusarium metavoransとして新種記載した。 本種はギリシャにおいて肺癌患者の胸水から分離され、ツヤハダゴマダラカミキリの腸内、土壌などからも分離された。 本種は大分生子を形成せず、37°Cで生育可能であり、幅広い抗真菌薬に耐性を示した。 Athens, Greece (新種) Fusarium metavorans Al-Hatmi, S.A. Ahmed & de Hoog 語源…meta-+食べる(植物、昆虫、ヒトを含む非特異的な食性を示すことから) 【よく似た種との区別】 Fusarium solani 同じFusarium solani複合種に含まれる ヒトへの感染例が知られている 形態的に類似している ITS+TEF1+rPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種より分生子鎖が短い 本種と異なり大分生子を有する 本種よりフィアライドのサイズが小さい 本種と異なりコロニーが赤色~褐色に着色するという特徴を欠く ITS+TEF1+rPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium solani f. mori 同じFusarium solani複合種に含まれる ITS+TEF1+rPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりクワを宿主とする 本種と異なりヒトへの感染例が知られていない ITS+TEF1+rPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される