2024年9月30日 (仮訳)南アフリカ産の2新種を含むEuwallacea xanthopus関連Fusarium属菌 Nel, WJ. et al. 2024. Fusarium species associated with Euwallacea xanthopus in South Africa, including two novel species. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/pdf/10.1080/00275514.2024.2394758 [Accessed September 30, 2024] 【R3-12116】2024/9/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカにおいて養菌性キクイムシの一種、Euwallacea xanthopusに関連するFusarium属菌6種を同定した。 そのうちF. rufumとF. floriferumを新種記載し、F. pseudensiformeとFusarium AF-6を南アフリカから初めて報告した。 各種は虫体の異なる部位に局在し、頭部からは栄養共生菌である可能性の高い種が認められた。 South Africa, KwaZulu-Natal Province, Simbithi Eco Estate, Umhlanga, KwaZulu-Natal, South Africa (新種) Fusarium rufum W.J. Nel 語源…赤い(スポロドキアの色から) 【よく似た種との区別】 Fusarium ferrugineum nrLSU+ITS+EF+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスポロドキアが類白色、淡色である 本種と異なりフィアライドが稀ではなく豊富である 本種と異なりフィアライドが小型でない 本種と異なりフィアライドが類円筒形~樽形 本種と異なり気生分生子が無隔壁および有隔壁ではなく無隔壁のみである 本種と異なりPDA7dでのコロニーが白色~ごく淡い桃色ではなく暗赤色 nrLSU+ITS+EF+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, KwaZulu-Natal Province, Durban, Ballito, Simbithi Eco Estatea (新種) Fusarium floriferum W.J. Nel 語源…花を持つ(スポロドキアが顕微鏡下で花のような形であることから) 【よく似た種との区別】 Fusarium pseudensiforme 南アフリカに分布する 同じEuwallacea xanthopusから分離される nrLSU+ITS+EF+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスリランカ、タイ、メキシコ、イラン、日本における分布が知られている 本種と異なり中分生子が知られていない 本種と異なり厚壁胞子を培養下で形成するという特徴を欠く 本種と異なり25°Cでのコロニーが白色~黄色ではなく黄褐色 nrLSU+ITS+EF+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (南アフリカ新産種) Fusarium pseudensiforme Samuels, Nalim & Geiser 【よく似た種との区別】 Fusarium floriferum 南アフリカに分布する 同じEuwallacea xanthopusから分離される nrLSU+ITS+EF+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスリランカ、タイ、メキシコ、イラン、日本における分布が知られていない 本種と異なり中分生子が知られている 本種と異なり厚壁胞子を培養下で形成する 本種と異なり25°Cでのコロニーが黄褐色ではなく白色~黄色 nrLSU+ITS+EF+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される