(仮訳)新種Parafenestella ontariensisのゲノム特性および比較ゲノム解析
Ilyukhin, E. et al., 2022. Genomic Characteristics and Comparative Genomics Analysis of Parafenestella ontariensis sp. nov. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/7/732 [Accessed August 25, 2022] 【R3-09818】2022/8/26投稿

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3行まとめ

カナダ、オンタリオ州においてAcer negundoの罹病木から分離された菌を検討し、Parafenestella ontariensisとして新種記載した。
本種は近縁種とは形態形質、培養性状などが異なり、分子系統解析ではククルビタリア科のフェネステロイドクレードにおいて独自の系統を形成した。
本種の全ゲノムを解析し、異なる生活様式のククルビタリア科菌類との比較ゲノミクス解析を行ったところ、本種がマルチトロフィックであることや潜在的な病原性が示唆された。
Canada, Ontario, St. Catharines

(新種)

Parafenestella ontariensis Ilyukhin & Markovsk.
語源…オンタリオ産の
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【よく似た種との区別】
Parafenestella alpina
植物の枝から分離される
形態的に類似している
ITS+nrLSU+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカナダではなくオーストリアなどに分布する
本種と異なりカエデ属ではなくCotoneaster属植物などから分離される
本種より子嚢胞子が僅かに短い
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種より子嚢胞子の隔壁数が多い
本種と異なりCMA培地でのコロニーが灰褐色ではなく濃灰色~オリーブ色
ITS+nrLSU+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される