2014年3月24日 (仮訳)新属新種Gromochytrium mamkaevaeと新目GromochytrialesおよびMesochytriales Karpov. SA., et al., 2014. Gromochytrium mamkaevae gen. & sp. nov. and two new orders: Gromochytriales and Mesochytriales (Chytridiomycetes). Persoonia. Available at: http://www.persoonia.org/Issue/32/07.pdf [Accessed March 24, 2014]. 【R3-00534】2014/03/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ロシアで採集された、藻類のTribonema gayanumに寄生するツボカビの一種を、新属新種Gromochytrium mamkaevaeとして記載した。 走査型電子顕微鏡による遊走子の微細構造の観察と分子系統解析の結果に基づき、本種を含む菌群に対して、新目Gromochytrialesを提唱した。 また、Mesochytrium penetransを含む菌群に対して、新目Mesochytrialesを提唱し、多くの環境配列を本目のクレードに含めた。 the highway near town Kirovsk, Leningrad, Russia (新種) Gromochytrium mamkaevae Karpov & Aleoshin 語源… (属名)Gromovのツボカビ(ロシアの微生物学者、Boris V. Gromovに献名) (種小名)Kira A. Mamkaevaに献名 【よく似た種との区別】 Rhizophydium mammillatum 遊走子嚢のサイズが類似している 遊走子嚢の形状が類似している 本種と異なり遊走子嚢に乳頭突起を持つ 遊走子の微細構造が顕著に異なる(後方に小胞体によって区切られないリボソームの凝集体が見られ、ミトコンドリアがMLCから分離しているという特徴を持たない) 18S+5.8S+28Sに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhizophydium melosirae 形態的に類似している 遊走子の微細構造が顕著に異なる(詳細は同上) 18S+5.8S+28Sに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mesochytrium penetrans 細胞質に小さな粒が密に分布する キネトソームの角度が同一である 鞭毛基部の遷移領域にらせん状または円筒形の要素を含む 18S+5.8S+28Sに基づく分子系統解析で比較的近縁 本種と異なりリボソームが凝集する特徴を持たない 本種と異なりミトコンドリアがMLCとともに小胞体に包まれる 本種と異なり”fenestrated cisterna”が細胞の前方ではなく後方に面する 本種と異なり液胞を含む 本種と異なり2つの微小管性鞭毛根を欠く 本種と異なりキネトソームの底部と中心小体の側面ではなく、キネトソームの側面と中心小体の側面の間に架橋が見られる 本種と異なりキネトソームが二連の微小管からなるという特徴を持たない 本種と異なり”spur”が直線状で不明瞭ではなく、長く屈曲し、キネトソームと中心小体の両方を取り囲む 18S+5.8S+28Sに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Mesochytrium penetrans B.V. Gromov, Mamkaeva & Pljusch 【よく似た種との区別】 Gromochytrium mamkaevae 細胞質に小さな粒が密に分布する キネトソームの角度が同一である 鞭毛基部の遷移領域にらせん状または円筒形の要素を含む 18S+5.8S+28Sに基づく分子系統解析で比較的近縁 本種と異なりリボソームが細胞後方に凝集する 本種と異なりミトコンドリアがMLCとともに小胞体に包まれるという特徴を持たない 本種と異なり”fenestrated cisterna”が細胞の後方ではなく前方に面する 本種と異なり液胞を含まない 本種と異なり2つの微小管性鞭毛根を持つ 本種と異なりキネトソームの側面と中心小体の側面ではなく、キネトソームの底部と中心小体の側面の間に架橋が見られる 本種と異なりキネトソームが二連の微小管からなる 本種と異なり”spur”が長く屈曲し、キネトソームと中心小体の両方を取り囲むのではなく、直線状で不明瞭 18S+5.8S+28Sに基づく分子系統解析で明瞭に区別される