2016年12月12日 (仮訳)マングローブに発生したシトネタケ科菌類の新属Halodiatrypeおよび新種H. salinicola、H. avicenniae Dayarathne, MC. et al., 2016. Halodiatrype, a novel diatrypaceous genus from mangroves with H. salinicola and H. avicenniae spp. nov. Mycosphere. Available at: http://mycosphere.org/pdfs/Mycosphere_7_5_7.pdf [Accessed December 12, 2016]. 【R3-03559】2016/12/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ南部のマングローブ林で採集されたシトネタケ科菌類を検討し、分子系統解析の結果を基に新属Halodiatrypeを提唱した。 本種の新種として、それぞれパンガー県、ペッチャブリー県においてマングローブに発生したH. salinicolaおよびH. avicenniaeの2種を記載した。 また、形態の類似性を基にCryptosphaeria mangroveiを本属に移した。 Tham Nam Phut, Mueang Phang-nga District, Phang-nga Province, Thailand (新種) Halodiatrype salinicola Dayarathne & K.D. Hyde 語源…(属名)塩の+Diatrype属/(種小名)塩に生息する(※論文中では「塩を好む」と説明) 【よく似た種との区別】 Halodiatrype avicenniae タイに分布する マングローブ林に生息する 子嚢果に子座組織を欠く 子嚢胞子がソーセージ形 ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が暗褐色ではなく無色~褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が初め0でのちに1なのではなく0 本種と異なり子嚢果頂部の外層が褐色のアモルファス状、内層が黄色の伸長菌糸組織からなるという特徴を欠く ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Halodiatrype mangrovei タイに分布する マングローブ林に生息する 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が暗褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0でのちに1なのではなく1-4 Hat Chao Samran, Phetchaburi Province, Thailand (新種) Halodiatrype avicenniae Dayarathne & K.D. Hyde 語源…ヒルギダマシ属の 【よく似た種との区別】 Halodiatrype salinicola タイに分布する マングローブ林に生息する 子嚢果に子座組織を欠く 子嚢胞子がソーセージ形 ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が無色~褐色ではなく暗褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0ではなく初め0でのちに1 本種と異なり子嚢果頂部の外層が褐色のアモルファス状、内層が黄色の伸長菌糸組織からなる ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Halodiatrype mangrovei タイに分布する マングローブ林に生息する 子嚢果の形態が類似している 子嚢の形態が類似している 子嚢胞子の色が類似している 子嚢胞子の形状が類似している 本種と異なりヒルギダマシ属ではなくヤエヤマヒルギ属植物を宿主とする 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が無色~褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0ではなく1-4 (新組み合わせ) Halodiatrype mangrovei (K.D. Hyde) Dayarathne & K.D. Hyde 旧名:Cryptosphaeria mangrovei K.D. Hyde ※2016年12月12日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。 【よく似た種との区別】 Halodiatrype salinicola タイに分布する マングローブ林に生息する 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が帯黄褐色ではなく暗褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1-4ではなく0でのちに1 Halodiatrype avicenniae タイに分布する マングローブ林に生息する 子嚢果の形態が類似している 子嚢の形態が類似している 子嚢胞子の色が類似している 子嚢胞子の形状が類似している 本種と異なりヤエヤマヒルギ属ではなくヒルギダマシ属植物を宿主とする 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が帯黄褐色ではなく無色~褐色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1-4ではなく0