(仮訳)ドイツ産の新種Hemimycena longipilosa
Miersch, J. & Antonín, V., 2013. Hemimycena longipilosa (Agaricales), a new species from Germany. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM65201.pdf [Accessed March 21, 2015].
【R3-01663】2015/03/22投稿

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3行まとめ

ドイツ、ザクセン=アンハルト州においてヨーロッパカラマツの材に発生した菌を検討し、Hemimycena longipilosaとして新種記載した。
本種は傘が臍状に窪み、表面は粉状~微細な毛状で溝線を有し、襞が垂生し脈状、柄全体が毛に覆われることなどで特徴づけられた。
担子胞子は紡錘状~涙状、縁シスチジアは類紡錘状~類円筒形、柄シスチジアはよく発達した狭棍棒形~類紡錘状であり、クランプを有していた。
Germany, Sachsen-Anhalt, Sangerhausen Prov., Kriegsholz near Großleinungen

(新種)

Hemimycena longipilosa Miersch & Antonín
語源…長い毛の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hemimycena cephalotricha
担子胞子がレモン形のことがある
本種と異なり子実層シスチジアが偽頭状~頭状
本種と異なり傘シスチジアが偽頭状~頭状
本種と異なり柄シスチジアが偽頭状~頭状
Hemimycena substellata
傘表皮に鞭状~錐形の長い要素を含む
柄表皮に鞭状~錐形の長い要素を含む
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
本種と異なり傘表皮の菌糸が平滑~散在する指状突起を伴うのではなく短い指状突起を伴う
Hemimycena subglobispora
子実層シスチジアに長い頸部を有することがある
柄シスチジアに長い頸部を有することがある
本種と異なり担子胞子が豆形~涙状で時に頂部が屈曲するか類レモン形ではなく球形~類球形
本種と縁シスチジアの形状が異なる
本種と柄シスチジアの形状が異なる
Hemimycena globulifera
傘表皮の構造が一部類似している
本種と異なりドイツではなくロシアに分布する
本種と異なり傘に長い毛を欠く
本種と異なり柄に長い毛を欠く
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
本種と異なり担子胞子が豆形~涙状で時に頂部が屈曲するか類レモン形ではなく狭紡錘状~円筒形
Hemimycena nothofagi
材上生である
傘に長い毛を有する
柄に長い毛を有する
本種と異なりドイツではなくアルゼンチンに分布する
本種と異なりヨーロッパカラマツではなくナンキョクブナ属、時にフトモモ科植物を宿主とする
本種と異なり傘が乾燥すると時に非常に淡い帯褐色となる
本種と異なり柄が白色ではなく基部にかけて黒灰色~黒褐色
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が豆形~涙状で時に頂部が屈曲するか類レモン形ではなく楕円形~長楕円形
本種と異なり子実層シスチジアが類紡錘状~類円筒形ではなく錐形で時に叉状