2025年5月20日 (仮訳)中国産カノシタ科菌類 (7):温帯落葉樹林に産した新種Phellodon subconfluensの形態および分子特性 Mu, YH., Wu, F. & Yuan, HS. 2019. Hydnaceous fungi of China 7. Morphological and molecular characterization of Phellodon subconfluens sp. nov. from temperate, deciduous forests. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.414.6.2 [Accessed May 20, 2025] 【R3-12812】2025/5/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国遼寧省の温帯落葉樹林で採集された菌を検討し、Phellodon subconfluensとして新種記載した。 本種はコナラ属の森林で採集され、コナラ属の一種、Quercus liaotungensis、またはQ. mongolicaと外生菌根による共生関係にあると思われた。 本種は子実体が帯灰黄褐色、帯褐橙色~帯赤褐色の円形~扇形で不明瞭な環紋をあらわし、担子胞子が類球形~楕円形で小刺状、薄壁であることなどで特徴づけられた。 42.3686111,124.2668641中国遼寧省鉄嶺市西豊県氷砬山/map] (新種) Phellodon subconfluens H.S. Yuan & F. Wu 語源…Phellodon confluens類似の 【よく似た種との区別】 Phellodon confluens(フクリンハリタケ) 子実体が単独または癒合する 傘が円形で窪む 担子胞子のサイズがほぼ同一 担子胞子表面が小刺状 菌糸構成が1菌糸型 生殖菌糸に単純隔壁を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり子実体がKOHでオリーブ緑色に呈色する 本種より傘のサイズが大きい 本種より刺が長い 本種より担子器の幅が広い 本種より担子器の小柄が長い 本種と異なり担子胞子表面が短い刺状でない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellodon fibulatus 子実体が単生~群生または癒合する 傘が未熟時漏斗形 傘表面が浅い溝状 担子胞子のサイズが類似している 刺の菌糸が薄壁 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり子実体が橙色または赤褐色 本種と異なり肉がKOHでオリーブ色に呈色する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phellodon melaleucus(クサハリタケ) 子実体が単独~癒合する 子実体に乾燥時フェヌグリーク臭を有する 担子胞子のサイズがほぼ同一 担子胞子の形状がほぼ同一 生殖菌糸に単純隔壁を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり柄が中心生 本種と異なり肉がKOHでオリーブ緑色に呈色する 本種と異なり粘管様菌糸を有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される