(仮訳)中国産カノシタ科菌類 (7):温帯落葉樹林に産した新種Phellodon subconfluensの形態および分子特性
Mu, YH., Wu, F. & Yuan, HS. 2019. Hydnaceous fungi of China 7. Morphological and molecular characterization of Phellodon subconfluens sp. nov. from temperate, deciduous forests. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.414.6.2 [Accessed May 20, 2025] 【R3-12812】2025/5/20投稿

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3行まとめ

中国遼寧省の温帯落葉樹林で採集された菌を検討し、Phellodon subconfluensとして新種記載した。
本種はコナラ属の森林で採集され、コナラ属の一種、Quercus liaotungensis、またはQ. mongolicaと外生菌根による共生関係にあると思われた。
本種は子実体が帯灰黄褐色、帯褐橙色~帯赤褐色の円形~扇形で不明瞭な環紋をあらわし、担子胞子が類球形~楕円形で小刺状、薄壁であることなどで特徴づけられた。
42.3686111,124.2668641
中国遼寧省鉄嶺市西豊県氷砬山/map]

(新種)

Phellodon subconfluens H.S. Yuan & F. Wu
語源…Phellodon confluens類似の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phellodon confluens(フクリンハリタケ)
子実体が単独または癒合する
傘が円形で窪む
担子胞子のサイズがほぼ同一
担子胞子表面が小刺状
菌糸構成が1菌糸型
生殖菌糸に単純隔壁を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種と異なり子実体がKOHでオリーブ緑色に呈色する
本種より傘のサイズが大きい
本種より刺が長い
本種より担子器の幅が広い
本種より担子器の小柄が長い
本種と異なり担子胞子表面が短い刺状でない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phellodon fibulatus
子実体が単生~群生または癒合する
傘が未熟時漏斗形
傘表面が浅い溝状
担子胞子のサイズが類似している
刺の菌糸が薄壁
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種と異なり子実体が橙色または赤褐色
本種と異なり肉がKOHでオリーブ色に呈色する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり生殖菌糸にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phellodon melaleucus(クサハリタケ)
子実体が単独~癒合する
子実体に乾燥時フェヌグリーク臭を有する
担子胞子のサイズがほぼ同一
担子胞子の形状がほぼ同一
生殖菌糸に単純隔壁を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種と異なり柄が中心生
本種と異なり肉がKOHでオリーブ緑色に呈色する
本種と異なり粘管様菌糸を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される