日本産広義Hypochnicium属および1新属と3新種の記載
Maekawa, N. et al. 2023. Hypochnicium sensu lato (Polyporales, Basidiomycota) from Japan, with descriptions of a new genus and three new species. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/64/1/64_MYC595/_pdf [Accessed February 17, 2026]
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3行まとめ
- 日本産の広義Hypochnicium属菌について、形態学的検討および分子系統解析により再検討を実施した。
- Hypochnicium属が多系統群であることを示し、新属Neohypochniciumを提唱し、3新種を記載し、15新組み合わせを提唱した。
- Hypochnicium属を担子胞子が平滑な種のみに限定し、日本産のBulbillomyces属、Gyrophanopsis属、Hypochnicium属、Neohypochnicium属の検索表を掲載した。
掲載種 (19)
NEW(新種)
Neohypochnicium asiaticum
語源…(属名)新しいHypochnicium属/(種小名)アジアの
鳥取県鳥取市古郡家 35.45235, 134.21137地図で開く ↗
NEW(新種)
Gyrophanopsis japonica
語源…日本の
宮城県黒川郡大和町 38.42154, 140.72187地図で開く ↗
比較 (2)
アジアに分布する
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本ではなくロシア、トルコなどに分布する
本種より担子器が長い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類球形ではなく楕円形
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
担子胞子のサイズが重複する
担子胞子の形状が重複する
菌糸の形質が重複する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本ではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なり隔壁シスチジアがほぼ無色の結晶質ではなく帯黄褐色の結晶質の鞘に部分的に覆われる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium albostramineum↗
旧名:Hypochnus albostramineus Bres.
比較 (1)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスウェーデン、スペインなどではなく日本に分布する
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium aotearoae
旧名:Hypochnicium aotearoae B.C. Paulus
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium capitulatum
旧名:Hypochnicium capitulatum Boidin & Gilles
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium cremicolor↗
旧名:Hypochnus cremicolor Bres.
比較 (1)
形態的に類似している
本種と異なり広葉樹と針葉樹の両方ではなくマツ属のみに発生する
本種より子実体が薄い
本種よりシスチジアのサイズが小さい
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium cystidiatum
旧名:Hypochnicium cystidiatum Boidin & Gilles
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium guineense
旧名:Hypochnicium guineense Tellería
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium huinayense
旧名:Hypochnicium huinayense Tellería
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium michelii
旧名:Hypochnicium michelii Tellería
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium microsporum
旧名:Hypochnicium microsporum G. Gruhn
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium patagonicum
旧名:Hypochnicium patagonicum Gorjón & Hallenb.
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium pini
旧名:Hypochnicium pini Y. Jang & J-J. Kim
比較 (1)
形態的に類似している
本種と異なりマツ属のみではなく広葉樹と針葉樹の両方に発生する
本種より子実体が厚い
本種よりシスチジアのサイズが大きい
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium subrigescens↗
旧名:Hypochnicium subrigescens Boidin
比較 (1)
形態的に類似している
本種より担子胞子のサイズが大きい
COMB(新組み合わせ)
Neohypochnicium wakefieldiae↗
旧名:Corticium wakefieldiae Bres.
比較 (1)
担子胞子が類球形~広楕円形
子実体形成菌糸層菌糸が僅かに厚壁
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスぺインなどではなく日本に分布する
本種と異なり広葉樹と針葉樹の両方ではなく針葉樹のみに発生する
ITS+nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される