2019年6月4日 (仮訳)横断山脈産の新種Hypogymnia caperatica、および大チベット地域およびブータンにおける稀な分類群について Obermayer, W., Witzmann, M. & McCune, B. 2018. Hypogymnia caperatica, a new species from the Hengduan Shan area (easternmost Tibetan region), with notes on some rare taxa from the greater Tibetan region and Bhutan. Herzogia. Available at: https://doi.org/10.13158/heia.31.1.2018.677 [Accessed June 4, 2019] 【R3-06279】2019/6/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国で採集された地衣の一種を検討し、Hypogymnia caperaticaとして新種記載した。 また、ブータン新産種としてH. sikkimensisなど3種を報告した。 H. capitataをチベット東部地域の3ヶ所から新たに報告した。 中国四川省横断山脈沙魯里山、巴塘の35 km北、義敦の南東 (新種) Hypogymnia caperatica Obermayer & McCune 語源…カペラート(酸)の 【よく似た種との区別】 Hypogymnia pruinosa 中国に分布する 形態的に非常に類似している(この種に同定されたこともある) 子嚢胞子が球形~類球形 スペルマチアがごく僅かに瓶形 本種と異なり裂片が黒色に縁取られるという特徴を欠く 本種と異なり裂芽を有する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり髄層が強い白色の蛍光を発する 本種と異なり地衣成分としてアレクトロン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてカペラート酸を含まない Hypogymnia lijiangensis 裂片が黒色に縁取られる 本種と異なり地衣成分としてフィソド酸、”physodalic acid”、オキシフィソド酸、プロトセトラル酸、2′-O-メチルフィソド酸を含む 本種と異なり地衣成分としてカペラート酸を含まない Hypogymnia pruinoidea 本種と異なり地衣成分としてフィソド酸、オキシフィソド酸、”vittatolic acid”を含む 本種と異なり地衣成分としてカペラート酸を含まない Hypogymnia pseudopruinosa 本種と異なり地衣成分としてフィソド酸、オキシフィソド酸、”vittatolic acid”を含む 本種と異なり地衣成分としてカペラート酸を含まない Hypogymnia subpruinosa 本種と異なり地衣成分としてフィソド酸、”physodalic acid”、オキシフィソド酸、プロトセトラル酸、2′-O-メチルフィソド酸を含む 本種と異なり地衣成分としてカペラート酸を含まない (その他掲載種) Hypogymnia capitata McCune (ブータン新産種) Hypogymnia diffractaica McCune 【よく似た種との区別】 Hypogymnia hengduanensis 中国およびブータンに分布する 地衣体が緩く分枝する 裂片の幅が狭い 裂片が懸垂状 地衣成分としてジフラクタ酸を含む 本種より僅かに低標高に分布するとみられる 本種と異なり裂芽を有する (ブータン新産種) Hypogymnia hengduanensis J.C. Wei 【よく似た種との区別】 Hypogymnia diffractaica 中国およびブータンに分布する 地衣体が緩く分枝する 裂片の幅が狭い 裂片が懸垂状 地衣成分としてジフラクタ酸を含む 本種より僅かに高標高に分布するとみられる 本種と異なり裂芽を欠く (その他掲載種) Hypogymnia pruinosa J.C. Wei & Y.M. Jiang 【よく似た種との区別】 Hypogymnia caperatica 中国に分布する 形態的に非常に類似している(この種に同定されたこともある) 子嚢胞子が球形~類球形 スペルマチアがごく僅かに瓶形 本種と異なり裂片が黒色に縁取られる 本種と異なり裂芽を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり髄層が強い白色の蛍光を発するという特徴を欠く 本種と異なり地衣成分としてアレクトロン酸を含まない 本種と異なり地衣成分としてカペラート酸を含む (ブータン新産種) Hypogymnia sikkimensis G.P. Sinha & Elix