2022年5月9日 (仮訳)ブラジル産のParmelinopsis亜属の新種、Hypotrachyna neohorrescens Rodrigues, AS. et al., 2022. Hypotrachyna neohorrescens, a new species in the subgenus Parmelinopsis (Parmeliaceae) from Brazil. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/abs/hypotrachyna-neohorrescens-a-new-species-in-the-subgenus-parmelinopsis-parmeliaceae-from-brazil/6EF29DA513DBCE56794DB71A69D0D98F [Accessed May 9, 2022] 【R3-09490】2022/5/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジルのセラードで採集された樹皮生地衣の一種を検討し、Hypotrachyna neohorrescensとして新種記載した。 本種はH. horrescensと形態的・化学的に識別不能なほど類似していたが、分子系統解析で異なる系統を形成した。 本種および類似の同属他種を含む分子系統樹と形質一覧表を掲載した Brazil, São Paulo State, municipality of Itirapina, Estação Experimental de Itirapina, Instituto Florestal (新種) Hypotrachyna neohorrescens Jungbluth, Marcelli & Lorenz 語源…新熱帯のHypotrachyna horrescens 【よく似た種との区別】 Hypotrachyna horrescens 形態的に識別できないほど類似している 裂片の最大幅の範囲が同一 裂片が類線形 裂芽を有する 子嚢胞子が楕円形 地衣成分の種類が同一 ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなくスペイン、米国などに分布する 本種より裂片基部の幅が広い 本種と異なり裂芽頂部にシリアが頻繁に生じるのではなく疎らである 本種と異なりシリアが縁部において豊富ではなく頻繁である 本種と異なり偽根が分枝しないのではなく分枝しないか稀に二叉分岐する 本種より子嚢胞子の幅が広い ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hypotrachyna mcmulliniana 裂片が類線形 裂芽を有する 地衣成分の種類が同一 ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなく米国などに分布する 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり裂芽頂部にシリアが頻繁に生じるのではなく疎ら~偶発的である 本種と異なりシリアが縁部において豊富ではなく稀である 本種と異なり偽根が分枝しないのではなく分枝しないか稀に二叉分岐する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hypotrachyna minarum ブラジルに分布する 裂片が類線形 裂芽を有する 地衣成分としてアトラノリンおよびジロホール酸を含む ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスペイン、米国、オーストラリア、中国における分布が知られている 本種と異なり子器が知られていない 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり裂芽頂部にシリアを有するのではなく欠く 本種と異なりシリアが縁部において豊富ではなく稀である 本種と異なり偽根が分枝しないのではなく分枝しないか稀に二叉分岐する 本種と異なり3-メトキシ-2_4-ジ-O-メチルジロホール酸を含まない 本種と異なり未知成分の存在が知られている ITS+mtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される