2022年12月27日 (仮訳)Thamnolia vermicularisとThamnolia subuliformisの同定および抗菌活性 Wang, J. et al., 2022. Identification and antibacterial activity of Thamnolia vermicularis and Thamnolia subuliformis. Journal of Microbiological Methods. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0167701222002238 [Accessed December 27, 2022] 【R3-10188】2022/12/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 生息環境が共通し外観が類似するThamnolia vermicularisとThamnolia subuliformisの同定法として3つの手法を検討した。 化学的差異を比較し、エンドファイトのα多様性を比較し、in vitroでの抗菌活性を評価したところ、全てが有効な識別法であり、両種が独立種であることが確かめられた。 最も簡単なのは紫外線蛍光の色を比較することで、薄層クロマトグラフィーによっても化学組成から両種を識別できた。 (その他掲載種) Thamnolia subuliformis (Ehrh.) W.L. Culb. トキワムシゴケ 【よく似た種との区別】 Thamnolia vermicularis(ムシゴケ) 同所的に分布する(中国) 生息環境が同一である 岩または薄い土壌層に発生する 形態的に非常に類似している(混同されてきた) KOH+黄色である 本種と異なり地衣体が紫外線で黄色の蛍光を発するのではなく蛍光を発しない 本種と異なりP+黄色ではなくP+橙色 本種よりエンドファイトの多様性が豊富である 本種よりin vitroでグラム陽性菌に対する抗菌活性および阻害活性を示す (その他掲載種) Thamnolia vermicularis (Sw.) Schaer. ムシゴケ 【よく似た種との区別】 Thamnolia subuliformis(トキワムシゴケ) 同所的に分布する(中国) 生息環境が同一である 岩または薄い土壌層に発生する 形態的に非常に類似している(混同されてきた) KOH+黄色である 本種と異なり地衣体が紫外線で蛍光を発しないのではなく黄色の蛍光を発する 本種と異なりP+橙色ではなくP+黄色 本種ほどエンドファイトの多様性が豊富でない 本種ほどin vitroでグラム陽性菌に対する抗菌活性および阻害活性を示さない