2014年5月24日 (仮訳)メキシコにおける”mango malformation disease”の新規病原菌の同定および特徴づけ;新種Fusarium mexicanum Otero-Colina, G., et al., 2010. Identification and characterization of a novel etiological agent of mango malformation disease in Mexico, Fusarium mexicanum sp. nov. Phytopathology.…. Available at: http://apsjournals.apsnet.org/doi/abs/10.1094/PHYTO-01-10-0029 [Accessed May 23, 2014]. 【R3-00742】2014/05/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコにおいて”mango malformation disease (MMD)”に感染したマンゴーから、142菌株のFusarium属菌を分離した。 複数遺伝子に基づく分子系統解析の結果、Gibberella fujikuroi種複合体 (GFSC) の少なくとも9つの系統的に異なる菌群がMMDに関連していることが示された。 そのうち、Ataulfo種に対する接種試験でコッホの原則を満たした未記載種を、Fusarium mexicanumとして新種記載した。 Nueva Italia, Michoacán, México (新種) Fusarium mexicanum Otero-Colina et al. 語源…メキシコの 【よく似た種との区別】 Fusarium sterilihyphosum アメリカ大陸に分布する マンゴーを宿主とする “mango malformation disease (MMD)”に関係する コイル状の不稔菌糸を持つ IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンおよびEF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁(同じGibberella fujikuroi種複合体に含まれる) 本種と異なりメキシコではなくブラジルおよび南アフリカに隔離分布する 本種と異なり気生菌糸が分枝しないかほとんど分枝しないのではなく、広範囲にわたって分枝する 本種と異なりコイル状の菌糸に時にフィアライドが形成されることがない IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンおよびEF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium subglutinans マンゴーを宿主とする “mango malformation disease (MMD)”に関係する IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁(同じGibberella fujikuroi種複合体に含まれる) 本種と異なりコイル状の不稔菌糸を形成しない IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium pseudocircinatum メキシコに分布する マンゴーを宿主とする “mango malformation disease (MMD)”に関係する コイル状の不稔菌糸を持つ IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁(同じGibberella fujikuroi種複合体に含まれる) 本種と異なり短い分生子鎖がしばしば形成される 本種と異なり気生菌糸が分枝しないかほとんど分枝しないのではなく、頻繁に広範囲にわたって不規則に分枝して樹状になる 本種と異なりコイル状の菌糸に時にフィアライドが形成されることがない IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium circinatum コイル状の不稔菌糸を持つ IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁(同じGibberella fujikuroi種複合体に含まれる) 本種と異なりコイル状の菌糸がスポロドキアの分生子柄ではなく気生の分生子柄から形成される 本種と異なり気生菌糸が分枝しないかほとんど分枝しないのではなく、頻繁に広範囲にわたって不規則に分枝して樹状になる 本種と異なりコイル状の菌糸に時にフィアライドが形成されることがない IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium mangiferae マンゴーを宿主とする “mango malformation disease (MMD)”に関係する IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンおよびEF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁(同じGibberella fujikuroi種複合体に含まれる) 本種と異なりインドに分布する 本種と異なりコイル状の不稔菌糸を形成しない IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンおよびEF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fusarium proliferatum IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁(同じGibberella fujikuroi種複合体に含まれる) 本種と異なりマレーシアに分布する 本種と異なりコイル状の不稔菌糸を形成しない IGS+ヒストンH3+β-チューブリン+EF1-α+カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される