2023年3月27日 (仮訳)新種Sphaerobolus cuprophilusによって引き起こされたカイランの黒色斑点の同定、特性調査、および防除 Kalayanamitra, P. et al., 2023. Identification, Characterization, and Control of Black Spot on Chinese Kale Caused by Sphaerobolus cuprophilus sp. nov. Plants. Available at: https://www.mdpi.com/2223-7747/12/3/480 [Accessed March 27, 2023] 【R3-10457】2023/3/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイのチエンマイ県で発生したカイランの黒星病を調査した。 分離された菌をSphaerobolus cuprophilusとして新種記載し、接種試験により病原性を確かめた。 拮抗細菌や化学殺菌剤が本種の生長を阻害した一方、オキシ塩化銅が本種の生長および胞子形成を促進することを示した。 Thailand, Chiang Mai, Chom Thong, The Royal Agricultural Station Inthanon (新種) Sphaerobolus cuprophilus P. Kalayanamitra & Bussaban 語源…銅を好む 【よく似た種との区別】 Sphaerobolus ingoldii アジアに分布する ITS+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく米国、日本などに分布する 本種よりグレバのサイズが小さい 本種と異なり”basidial chambers”を有するのではなく欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり”gemmae”を有するのではなく欠く 本種よりOA培地での生長が遅い 本種よりPDA培地での生長が遅い ITS+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sphaerobolus iowensis “basidial chambers”を有する “gemmae”を有する ITS+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく米国などに分布する 本種よりグレバのサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種よりOA培地での生長が遅い 本種よりPDA培地での生長が遅い ITS+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sphaerobolus stellatus(タマハジキタケ) “gemmae”を有する セルラーゼ、ラッカーゼを産生する ITS+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなく米国、オランダなどに分布する 本種よりグレバのサイズが小さい 本種と異なり”basidial chambers”を有するのではなく欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種よりOA培地での生長が遅い 本種よりPDA培地での生長が遅い 本種と異なりキチナーゼ、リパーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼを産生するという特徴を欠く 本種と異なりマンガン非依存ペルオキシダーゼ、マンナナーゼ、キシラナーゼを産生する ITS+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sphaerobolus jaysukhianus アジアに分布する “basidial chambers”を有する 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイではなくインドなどに分布する 本種よりグレバのサイズが大きい 本種と異なり”gemmae”を有するのではなく欠く ITS+mtSSU+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される