nrITSマーカーを用いた南極半島、ジェイムズ・ロス島産地衣化菌類の同定

Halıcı, MG. et al. 2018. Identification of some lichenised fungi from James Ross Island (Antarctic Peninsula) using nrITS markers. New Zealand Journal of Botany. Available at: https://rsnz.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1080/0028825X.2018.1478861 [Accessed May 1, 2026]
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3行まとめ
  1. 南極半島、ジェイムズ・ロス島で採集された5種の地衣類について、形態学的検討および分子系統解析を実施した。
  2. Aspicilia virgineaおよびPeltigera ponojensisを南極新産種、Austroplaca frigidaを海洋性南極新産種としてそれぞれ報告した。
  3. Candelaria murrayiとFlavoparmelia gerlacheiについては初めてITSデータを提供した。
掲載種 (5)
REC(南極新産種)
Aspicilia virginea
Hue
比較 (3)
↗
○南極に分布する
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり子嚢盤が孔口状ではなく拡張した盤状
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
↗
○形態的に最も類似している
✕本種より地衣体の小区画が縁部で細長いのが明瞭である
✕本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり南極ではなくスカンジナビア、カナダ北極域などに分布する
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
REC(海洋性南極新産種)
Austroplaca frigida
Søchting & Garrido-Benavent
比較 (1)
○下生菌糸が薄い
○下生菌糸がベージュ色
○子嚢胞子の隔壁が比較的短い
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり果托の縁に非常に膠質化した繊維菌糸組織を有する
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
その他掲載種(その他掲載種)
Candelaria murrayi↗
Poelt
ナンキョクロウソクゴケ
比較 (1)
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なり南極ではなく汎熱帯域から一部暖温帯にかけて分布する
✕本種と異なり岩上生ではなく植物上に着生する
✕形態的に著しく異なる
✕本種と異なり粉芽を有するのではなく欠く
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
その他掲載種(その他掲載種)
Flavoparmelia gerlachei
(Zahlbruckner) Hale
比較 (1)
↗
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種と異なりパタゴニアなどに分布する
✕本種と異なり樹皮生である
✕本種と異なり子器を豊富に有する
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
REC(南極新産種)
Peltigera ponojensis↗
Gyelnik
比較 (1)
↗
○形態的に非常に類似している
○ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
✕本種より”vein”が濃色
✕本種より偽根が濃色
✕ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
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