2020年10月15日 (仮訳)カエトグロボシンAの新規産生源である新種Ijuhya vitellinaは穀物シスト線虫Heterodera filipjeviの破壊的な寄生菌である Ashrafi, S. et al., 2017. Ijuhya vitellina sp. nov., a novel source for chaetoglobosin A, is a destructive parasite of the cereal cyst nematode Heterodera filipjevi. PLOS ONE. Available at: https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0180032 [Accessed October 15, 2020] 【R3-07778】2020/10/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ トルコ、ヨズガト県のコムギ畑においてシストセンチュウの一種の卵から特異的に分離された菌を検討し、Ijuhya vitellinaとして新種記載した。 in vitroで本種の卵への感染が再現され、直接あるいは付着器のような構造を介して卵に侵入し、卵の内部には耐久構造とみられる微小菌核が形成された。 本種が調査したIjuhya属菌では唯一、抗菌活性を有するカエトグロボシンAおよび誘導体の19-O-アセチルカエトグロボシンAを産生することを明らかにした。 Turkey, Yozgat (新種) Ijuhya vitellina Ashrafi, W. Maier & Schroers 語源…卵黄の(微小菌核の色と形状から) 【よく似た種との区別】 Ijuhya corynospora nrLSUおよびact+ITS+nrLSU+rpb1+ß-tubに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトルコではなくニュージーランドなどに分布する 本種と異なりシストセンチュウではなくマオラン属植物などに生じる 本種と異なりin vitroにおける線虫の卵への寄生性を欠く 本種と異なり有性世代が知られている 本種と異なり微小菌核を欠く 本種と異なり二次代謝産物としてカエトグロボシン類を産生しない nrLSUおよびact+ITS+nrLSU+rpb1+ß-tubに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Lasionectria antillana (Lechat & Courtec.) Schroers, Ashrafi & W. Maier 旧名:Ijuhya antillana Lechat & Courtec. (新組み合わせ) Lasionectria oenanthicola (Lechat & Hairaud) Schroers, Ashrafi & W. Maier 旧名:Ijuhya oenanthicola Lechat & Hairaud