2023年5月20日 (仮訳)パキスタン産の平滑な胞子を有するInocybe属新種、Inocybe subhimalayanensis Razzaq, A., Naseer, A. & Khalid, AN. 2023. Inocybe subhimalayanensis (Agaricales, Inocybaceae), a new smooth spored Inocybe species from Pakistan. European Journal of Taxonomy. Available at: https://europeanjournaloftaxonomy.eu/index.php/ejt/article/view/2119 [Accessed May 20, 2023] 【R3-10619】2023/5/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタン、パンジャーブ州で採集された菌を検討し、Inocybe subhimalayanensisとして新種記載した。 本種はマツ属の樹下に生じ、傘が帯黄橙色~褐色で顕著な中丘を有し繊維状、担子胞子が大型の扁桃形~楕円形で平滑であることなどで特徴づけられた。 本種は近縁種とは傘の表面性状や担子胞子のサイズ、子実層シスチジアのサイズや結晶を欠く点などが異なっていた。 Pakistan, Punjab province, Rawalpindi district, Bhurban town (新種) Inocybe subhimalayanensis Razzaq, Naseer & Khalid 語源…ヒマラヤ山麓産の 【よく似た種との区別】 Inocybe parvicystis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりパキスタンではなくスペインなどに分布する 本種より傘の最大サイズが大きい 本種と異なり傘に顕著な中丘を有するのではなく欠くかほとんど欠く 本種と異なり傘表面が顕著な繊維状ではなく平滑で縁部に放射状繊維紋をあらわす 本種と異なり被膜を欠くのではなく有する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり子実層シスチジアに結晶を伴わないのではなく伴う 本種と異なり柄シスチジアに結晶を伴わないのではなく伴う ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe dvaliniana シスチジア頂部に結晶を欠く nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が帯黄橙色~褐色ではなく藁色~蜜色のまだら状 本種と異なり被膜を欠くのではなく有する 本種より子実層シスチジアが比較的短い nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe mystica ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子のサイズが比較的大きい 本種より縁シスチジアが短い 本種と異なり縁シスチジア頂部に結晶を伴う ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe cryptocystis ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘表面が顕著な繊維状ではなく平滑で詰まっている 本種と異なり被膜を欠くのではなく有する ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される