2023年4月1日 (仮訳)I. xanthomelasグループの新種Inocybe vaurasii、および星形の胞子を有する類似のヨーロッパ産の種 Esteve-Raventós, F. et al., 2022. Inocybe vaurasii (Agaricales, Inocybaceae), a new species of the I. xanthomelas group and similar European species with asteriform spores. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.566.2.2 [Accessed April 1, 2023] 【R3-10471】2023/4/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 主にヨーロッパのブナ科の森林で採集された菌を検討し、Inocybe vaurasiiとして新種記載した。 本種はMarginatae節のXanthomelasグループに含まれた。 I. subrimosaのレクトタイプを指定および検証したほか、I. xanthomelasのレクトタイプを検証した。 France, Nouvelle-Aquitaine, Pyrénées-Atlantiques, Osse-en-Aspe. Forêt d’Issaux (新種) Inocybe vaurasii Esteve-Rav., E. Larss. & Pancorbo 語源…フィンランドのJukka Vauras氏に献名 【よく似た種との区別】 Inocybe xanthomelas ヨーロッパに分布する ブナ科の森林に生息する 石灰質土壌に発生する 形態的に類似している(肉眼的外観が非常に類似しており、過去におそらく混同されていた) 子実体が中型 子実体が淡色 子実体の形状が細長い 柄基部が明確な塊茎状だが縁を欠く 担子胞子が星形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より発生頻度が低い 本種と異なり子実体が老成あるいは脱水により顕著に暗色になる 本種と異なり傘が黄褐橙色でない 本種と異なり柄が暗色になって暗橙褐色になるのではなく元々白色でのちに帯灰色から最終的には帯黒色となる 本種より担子胞子の瘤の丈が低い 本種より側シスチジアのサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Inocybe humilis J. Favre コカブラアセタケ (その他掲載種) Inocybe subrimosa P. Karst. 【よく似た種との区別】 Inocybe xanthomelas 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 ×ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Inocybe asterospora(カブラアセタケ) 形態的に類似している(混同のおそれがある) 傘縁部が成熟、老成すると亀裂状 柄が成熟、老成すると暗褐色 担子胞子が等径の星形 担子胞子表面に多数の非常に明瞭な瘤を有する 本種と異なり柄の元の色が類白色でない (その他掲載種) Inocybe xanthomelas Boursier & Kühner 【よく似た種との区別】 Inocybe subrimosa 形態的に類似している(混同のおそれがある) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 ×ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される